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数多くの種類が存在するガン
”ガン”といわれる病には、それはもう、本当に多くの種類のものがあります。いずれにせよ、日本人の1/2がガンに一度は侵されること、そして、1/3はガンを死因として亡くなっている事実を考えると、ガンは誰にとっても避けることができない病だといえます。
一般的なガンは、胃がん、肝臓がん、肺がんなどですが、私の母の場合は、極めて稀なガンでした。首、舌、
頬に渡る腺様嚢胞癌(せんようのうほうがん)という病気で、これは、通常のガンとは大きく異なり、神経に沿って(神経を冒しながら)
線状に進行していく極めて進行の遅いもので、急には進行しないものの、大変予後の悪いガンです。
ガンに対する治療法
現在、確立されている治療法は、手術、 放射線、抗がん剤の3つです。これらを一般的に「三大療法」と呼びます。
大変初期のガンであれば、手術で治癒すると言われていますが、実際には再発や転移も少なくありません。母の場合、もともとは14年前に唾液腺にガンができ、それを手術で切除したのですが、結局、その後、再発・転移が起こってしまいました。再発や転移がほとんど見られないのは、胃がんくらいのものだそうです。しかしながら、胃がんの手術の場合、胃自体を切除することになるので、その後の日常生活において色々と問題が起こることも少なくないようです。
放射線治療も一般的に行われています。母も放射線治療を試みました。しかしながら、放射線は、一生に浴びることができる線量に限りがあるため、それを使い切ってしまうと、この治療法は、もう二度と使うことができません。(母の場合も、途中で使用可能な線量を使い切ってしまいました。)「それならば、少ない線量だけ徐々に当てたらどうか」と考える人もいるかと思いますが、根治させるためには、短期集中的に放射線を当てた方が効果的であるとも言われており、その辺りの判断は、本当に難しいようです。
最後に抗がん剤ですが、一般に言われるように、吐き気や脱毛をはじめとした副作用が多く見られます。しかしながら、抗がん剤にも大変多くの種類があり、あまり副作用が見られずに、それなりの効果が出るものもあるようです。いずれにせよ、抗がん剤の効果は患者の個人差が大きく、また、実のところ、抗がん剤で根治させることは困難ですし、さらに、抗がん剤が効果的なガンも大変限られているようです。母のような頭頚部のガンの場合、効果的な抗がん剤は今のところ存在しないようです。
民間療法を提唱している医者や活動家の中には、これらの三大療法が「悪」であり、体のためにも受けない方がいいと主張している人たちがいます。確かにこれらの三大療法は、どれも体を「痛めつける」方法であり、本来的には理想的な方法とは言いがたいのですが、実際に、ガンに対してある程度の効果があることは間違いありません。三大療法以外の療法に、はっきりとした統計的な実績が存在しない現状では、これらの三大療法を無視し、最初から民間療法に頼る方が相当危険なことであるように思えます。治るはずのガンまで手遅れになってしまうかもしれません。手術、
放射線、抗がん剤が効果的であると判断できる段階ならば、まずは、これら三大療法から受けるべきであると考えます。
三大療法で治らない場合
「ガンは不治の病ではない」と言われながらも、前述したように、いまだに、日本の総人口の1/3がガンで亡くなっているという現実は、やはり「ガンが不治の病」であることに他なりません。要するに、手術、放射線、抗がん剤で根治する場合もありますが、実際には、もうお手上げのケースが沢山あるということなのです。「早期発見すれば、治るのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、実際には、「早期発見」しても再発・転移していけば、いずれは手がつけられなくなるし、「早期発見」しても、最初から手がつけられないような種類のガンも存在します。
こうして、手術、 放射線、抗がん剤の三大療法で治すことができなくなった患者は、病院に見捨てられます。「見捨てる」というよりも、「積極的な治療ができなくなった患者に、末期医療のできる施設・病院を紹介する」といった方が適切かもしれません。まあ、「治らない患者」は、確かにもう「治せない」わけですから、病院側の立場に立てば、これも仕方がないことかもしれません。
そうして「見捨てられた患者さん」たちが試してみるのが、いわゆる「代替療法」です。要するに、三大療法以外のガンの治療法を指しています。今のところ、ガンに効果的であると医学的に証明された代替療法はありませんが、「ガンの進行が遅くなった」「ガンが小さくなった」といった実績は、少なからずあるようです。問題なのは、これが統計的にきちんと証明されていないこと、また、こういった事例をことさら大きく取り上げて宣伝に利用している怪しげな業者が多く存在していることなのです。人の弱みに付け込む商売というのは昔から沢山ありますが、こういったものにも十分注意していかなければなりません。
効果的な代替療法は?
三大療法ができなくなって以降、母が主に試していたのは、漢方薬、 ビワ灸、ホメオパシーでした。(その他には、アロエ、プロポリス、西式健康法、アガリクス、梅エキス、EM-X等。)病気の進行に波があったので、具体的に、どれがどのくらい効果的であったのか判断することは不可能ですが、この中でも、漢方薬は、明らかに効果があったように思います。個人的には、ガンの進行を抑えていたと信じていますが、否定的に考えると、ガンの進行を抑えるというよりも、ガンの症状(痛み等)を和らげる効果しかなかったかもしれません。いずれにせよ、漢方薬を始めたことによって、客観的に母の症状を見る限りにおいては、一時的にですが、まるでガンが消失する方向に進んでいるのではないかと思ったほどです。
各種代替療法の紹介
前置きが長くなりましたが、以下、各種の代替療法について紹介します。なお、個人的に「胡散臭い」と思われるもの、また非常に高額なものは取り上げていません。また、あくまでも、医学的知識のない私自身の私的な見解に過ぎないことを前提に読んで頂きたいと思います。
漢方薬
まず断っておかなければならないのは、医学的にガンに効くと立証された漢方薬は1つもありません。そのため、「ガンに効くかもしれない」というレベルの代物に過ぎないということです。しかしながら、前述したように、母親のケースでは明らかに効果があったように思います。ガンの進行を抑えていたと信じていますし、そうでなかったとしても、少なくともガンの症状(痛み等)を和らげる効果はあったと思います。
ホメオパシー
聞き慣れない言葉かもしれませんが、「すべての症状に、それに似た作用を起こす、ごく微量の激毒薬を投与する治療法」のことです。ドイツを中心に欧米でも民間療法として普及しています。
ビワ灸
枇杷(ビワ)の葉を使った温灸のこと。血流を向上させ、その結果として代謝や免疫も向上すると言われています。そういった意味では、ガンにも効果があるかもしれません。
梅エキス
「あなたと健康社」(東京・下北沢にある)という、家庭でできる自然療法を推奨している会社があります。梅エキスはそこで薦められているものの1つです。しかしながら、一般的に知られている代替療法ではなく、効果のほども定かではありません。
EM-X
トーランスの日系スーパー・ニジヤマーケットでも売っています。土壌改良剤EMから作られた健康食品で、強い抗酸化作用を持ちます。活性酸素の働きを抑えるため、ガンにも効きそうな気がしますが、その効果のほどは定かではありません。
玄米
『がん患者学 長期生存をとげた患者に学ぶ』柳原和子(晶文社)を読む限りにおいては、長期生存を果たしたガン患者さんに、玄米菜食を長期継続している方が多いようです。実際に、私も玄米をたまに食べますが、玄米を食べている間は体調がいいです。個人的には、なかなか侮れないと思っています。
キノコ類
アガリクスやメシマコブなど、健康食品として良く名前を聞くかと思いますが、要するにキノコ類です。普段の食事にキノコ類を含ませておけばいいだけの話かと思います。ブラジル(アガリクスの産地として有名)のサンパウロを旅行中に入った日系の土産屋のおばさん曰く、「私たちは、いつもアガリクスを取っているから、誰もガンになんて罹っていませんよ。」この言葉をそのまま信じれば、ガンの予防効果はあるのかもしれません。
気功
自己免疫を高める効果があると言われています。補助的な療法としては効果があるかもしれません。埼玉県川越市の帯津三敬病院には、内気功、呼吸法、太極拳などの健康法を実践できる健康道場があります。
ゲルソン療法
新鮮な野菜と果物による食物療法です。メキシコのティファナにクリニックがあります。母親にも薦めようかと思いましたが、日本語が通じない言語環境、日本と違いすぎる食文化等が、逆効果になるような気がしたため、結局、それは止めました。言葉と食文化のギャップを気にせず、世界各国の患者さんたちと仲良くすることができる異文化適応能力がある方ならば、試してみてもいいかもしれません。
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