| いやあ、ついに、新世紀エヴァンゲリオン、終わってしまいましたねえ。 完結編の内容は、テレビシリーズの最終2話のリメイクということでしたが、色々と賛否両論が渦巻いているようです。劇場公開から2ヶ月以上を過ぎた今となっても、ニフティサーブのガイナックスステーションなどでは、活発な議論が繰り広げられており、まだ熱の冷めてない人が大勢いることが窺えます。 私の個人的な感想としては、「あそこまでしなくても良かったんじゃないかなあ。」(言い換えると、「もっと観客が楽しめるような内容にできなかったのかなあ。」)といったところでしょうか。 未完とも思える終了の仕方をしたテレビシリーズ第25話・第26話のリメイクにも関わらず、この完結編でも、シンジの内面世界を過剰に描写することにより、あやうく物語が崩壊しかかっています。それに、テレビシリーズと比較して、この完結編で気になるところは、登場人物(特に、シンジ)が、架空世界の作られたキャラクターではなく、庵野秀明という人物そのもの(というか、その分身)になってしまったということです。 結局、庵野秀明という人物が、自分自身の内面にあるモヤモヤの全てを、直接的に映像作品として表現したようにしか思えないのです。 しかし、単なるアニメーション作品に、ここまで自分の「生きざま」を凝縮することができる作り手がいるということには、本当に、畏敬の念さえ感じます。自分が作るものに、自分の人生そのものをかけているようにさえ思えます。このように仕事ができるということは、実は、大変素晴らしいことなのではないでしょうか。 1997年(平成9年)10月1日 いなぽん |
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