(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開平7−4349
(43)【公開日】平成7年(1995)1月10日
(54)【発明の名称】加速度の反作用による推力機関
(51)【国際特許分類第6版】
F03G 7/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願平4−124042
(22)【出願日】平成4年(1992)3月31日
(71)【出願人】
【識別番号】592030595
【氏名又は名称】山田 ○則
【住所又は居所】長崎県福江市木場町xxx
(72)【発明者】
【氏名】山田 ○則
【住所又は居所】長崎県福江市木場町xxx
(57)【要約】 (修正有)
【目的】重力反動作用だけでなく、回転部分との質量比を大きくしてジャイロ現象の影響を極力小さくして、永久運動機関として作動する装置を提供する。
【構成】加速度運動を反復するおもり6,8を、反復の周期と同じ周期で回転させて、逆向きになる反作用の方向を反転させて、同一方向だけにするもので、運動における「メービウスの帯]である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部回転筒(5)の中で、回転軸(13)と直角方向に反復運動する上下運動おもり(6)と、その両側左右に、回転軸(13)と平行方向に前後運動を反復する、各々は等しく、合計の重さが上下運動おもり(6)と同じ重さの、前後運動おもり(8)4個を、同じ長さの自由に回転する連結腕(7)で連結し、内部回転筒(5)の回転と同じ周期でこれらを反復運動させて、上下運動おもり(6)の加速度の反作用の下向き部分を反転させ、上向きだけに反作用があらわれるようにした、重力反動や、永久運動に利用できる推力機関。(上下左右、前後は、便宜上の呼称で、入れかわる)
【発明の詳細な説明】
本発明の原理による推力は重力反動作用を起こし、あらゆる乗り物の推力となり、また永久運動機関として、無から無限のエネルギーを生み出し続ける。まず原理から説明すると、直径が2倍の円A内を、その円周に沿って回転する円Bの両端にあるQ・Rは、円Aの中心で直交する円Aの直径の同一線上を反復運動する。この時Q.Rの速度は、円Bが等速度で回転すれば、円Aの中心に近付くほど速くなり、中心から遠ざかるほど遅くなる。つまりQ.Rは、直線加速度運動を反復する。この加速度運動の反作用の向きは、Q.Rが、円Aの中心に向かう時は、加速状態であるから、進行方向と逆向き、つまり円Aの中心から外向きである。Q.Rが円Aの中心を通り過ぎて端に向かうと、減速状態になるから、その反作用の向きは、進行方向、つまり円Aの中心から外向きである。いずれの場合もQ.Rの反作用は常に円Aの中心から外向きである。つまり円Aの中心で加速度の向きが反転する。この円Bの回転をさせながら、円Aを、Rの反復運動線を軸にして、円Bが円Aを一周する周期と同じ周期で回転させると、円Aの回転軸線上にあるRは、円Aが静止状態の時と同じく直線加速度運動を反復し
、反作用の方向とその変化も同じである。一方、円Aの真上にあったQは、円Bが円A内を円周に沿って回転すると、円Aの中心に向かって下降しながら速度を速め、円Bが、円A内を1/4周すると、円Aの中心に至る。この間Qは、加速状態であるから、その反作用の方向は、円Aの中心から外向き、つまり上向きである。(ここでいう上下左右、前後、垂直・水平などは、便宜上の呼称である)
この時円Aも、1/4回転しているから、垂直であった円盤面は、水平になっている。さらに円Bが回転を続けると、Qは円Aの中心から遠ざかるので、減速状態になり、円Bが、円A内を1/2周すると、円Aの反対側の端に至る。この時円Aも、1/2回転しているから、水平であった円盤面は上下が逆さまの状態で垂直になっている。つまり下降していたはずのQは、円Bが、円A内を1/4周し、円Aの中心を過ぎた時点で上昇に変化し、円Bが、円A内を1/2周すると、表裏が逆になって元の上の場所に戻る。この円Aの中心から端に至るまでの間は、Qは減速状態になるから、その反作用の向きは、円Aの中心から外向き、つまり上向きである。これをくり返す。つまりQの反作用の向きは常に上向きになる。これは二重回転による運動の「メービウスの帯」である。Qの動きを円Aの回転軸方向から見ると、Qは、円Aの回転軸の真上で、回転軸に接した等速度円運動をしている。この円を円Cとすると、円Cは円Bに等しく、その回転周期は円A.Bの2倍である。円Bの回転によるQの、円Cの円周の各点の反作用の方向は、円Aの中心と結ぶ線上にあり、円Aの中心から外向きで
ある。これらは円Aの中心点を除き、すべて上向きになる。円Aの中心点は反作用0である。円CにおけるQの遠心力は全方向に等しいから相殺される。円Aの回転によるQの反作用は、Qの下降時と上昇時が反対方向で合い等しいから相殺される。Rの直線加速度運動は反復運動であるから相殺される。よって残るのは、円Bの回転による円Aの中心に対するQの反作用だけである。これはすべて上向きである。この二重回転による上向きだけの反作用を利用するのが本発明である。このまま利用しても推力は得られるが、この場合、回転する物体をその回転軸と直角方向に回転させるわけであるから、ジャイロ現象により、回転を抑止する力が働き、その分の力を常に与えなければならない。これでは重力反動作用は起こしても、推力維持のために大きなエネルギーを常に必要とするので永久運動機関にはなりにくい。これを立体交差させることによってQ.Rにあたる部分に奥行きを持たせて長くし、回転部分との質量比を大きくして、ジャイロ現象の影響を極力小さくし、重力反動作用だけでなく、永久運動機関としても作動するようにしたものである。図面で説明すると、内部回転筒(5)の中で、上下
運動おもり(6)の左右の両側に設置された4個の前後運動おもり(8)の重さは、各々は等しく、その合計が上下運動おもり(6)と同じである。これらは自由に回転する同じ長さの連結腕(7)で連結されている(図ではそれぞれ2本になっているが1本でもいい)。前後運動おもり(8)の突起(9)は、前後運動ガイド(11)の突起窓(10)より内部回転筒(5)の外に出て、連結腕(7)の2倍の長さの分斜めに、互いに向き合うように、外側固定筒(3)の内側左右に設置された、環状の突起ガイド(4)の中に納まる。回転軸(13)に力を与え、内部回転筒(5)を回転させると、左右両側の突起(9)は、固定された突起ガイド(4)に沿って、左右対称に前後方向に押しやられ、それにより前後運動おもり(8)は、前後運動ガイド(11)に沿って、互いに反対向きの前後運動を反復する。この運動は連結腕(7)により上下運動おもり(6)に伝えられ、上下運動おもりは、上下運動ガイド(12)に沿って上下運動を反復する。この立体交差するおもりの反復運動は、回転する直径が2倍の円Aの円周内を同じ周期で回転する円Bの両端の2点Q.Rの運動と同じである。この時前
後運動おもり(8)は、反復運動の加速度の力を、連結腕(7)を通じて、上下運動おもり(6)と行き来させることによって、その力を保存する役目をする。また回転軸と平行な直線運動であるから、回転に影響を及ぼすことはない。また両側が互いに反対向きの運動をするから、前後方向の振動をなくし、力の損失を防ぐ。また、はずみ車の重りの役目も果たす。上下運動おもり(6)の反作用は、逆転連動歯車(1)で、互いに逆回転する向きあった上下運動おもりの反作用と合力となり、力の方向を一つにまとめ、推力となる。この推力方向を重力と逆向きにすれば、重力反動作用を起こし、進行方向に向ければ、前進(後進)推力となる。推力調節は、推力調節ハンドル(14)で行う。回転軸(13)に与える力でも推力調節はできるが、それは推力の基本の力であり、そのつどエネルギーを要する。また微妙な調節は難しい。そこで、通常は固定している両方の外側固定筒(3)と、その内側にある突起ガイド(4)を、外側固定筒変角歯車(2)とウォームギア(15)で、互いに逆向きに角度を変え、推力方向を徐々に向き合わせる(または背き合わせる)ことによって、互いの推力を徐々に相
殺して行う。推力方向が完全に向き合えば(または背き合えば)、装置は稼働していても推力は0の状態になる。さらに外側固定筒(3)を回転させると推力は、逆向きになる。これは空中、宇宙においてブレーキになる。本装置は、これまでの推力機関とはまったく違った性質を持つ。本装置では上下運動おもり(6)と前後運動おもり(8)の反復運動の回転により推力を発生させるが、装置が静止または等速度の慣性状態であれば、推力を発生させたことによって上下運動おもり(6)と前後運動おもり(8)の反復運動と、回転の力が失われることはない。上下運動おもり(6)と前後運動おもり(8)の反復運動の加速度の力は、連結腕(7)を通じて行き来させて保存しているから、装置の内部運動抵抗が0であれば、以後力を与えなくても推力を出し続ける。この場合、本装置では始動時、出力増加時と、加速度運行時のみ推力発生のためのエネルギーを要する。しかし現実には抵抗0は有り得ず、また、連結腕(7)の回転のジャイロ現象は回転を抑止する働きをする。ということはこれらの抵抗分の力を補充すれば、装置は一定の推力を維持することができるということになる。ところでこれら
の抵抗と、推力は運動量保存則とは関係ない。上下運動おもり(6)と前後運動おもり(8)の質量は連結腕(7)よりずっと大きいから、これらが出す推力は連結腕(7)のジャイロ現象による回転抑止力よりずっと大きい。また装置の内部運動抵抗も小さくすることができる。つまりこれらの抵抗は推力より小さくすることが可能であるから、これらの小さな抵抗分の力を補うだけで大きな推力を維持できるわけである。つまり本装置の推力による飛行体は、等速度の慣性状態になると、外部抵抗とは関係なく、極めて小さなエネルギーで運行できることになる。重力反動作用による浮上静止、及び等高度での慣性運動に関しても同様である。これはさらに、本装置を永久運動機関にも利用できることを意味する。本装置を歯車の回りを回転させて(ジャイロ現象による回転力抑止をふせぐため回転軸を平行にする)、その回転を歯車の組み合わせにより、高速の回転にして、自らの回転軸に与えて、推力を発生させ、その推力を歯車の回りを回る回転力にする。この時発生する推力が、装置の内部抵抗(連結腕のジャイロ現象を含む。以下同じ)と、歯車の抵抗を合わせたものより大きければ、その余りの推
力で装置は自ら回転速度を増していくことになる。その回転速度増はすなわち推力増大であるから、装置はその他の外部抵抗と釣合が取れるまで回転速度を増す。外部抵抗が抗し切れなければ、装置は破壊するまで回転を増して行く。この外部抵抗を発電機の負荷にすれば、装置は内部抵抗と歯車の抵抗より余分の推力分の発電を無限に続行する。この電気は幾ら使っても装置の推力、つまり回転力が落ちることはない。逆にこの電気を装置の回転力に追加すれば、装置の推力、引いては発電力を増大させることができる。装置の内部抵抗と歯車の抵抗を合わせたものを、推力より小さくすることは、精度の問題であり、現代技術では容易なことである。この永久運動機関により、水力、火力、原子力、その他ガソリンエンジンなどの内燃機関、などほとんどのエネルギーに関する機関は無用のものとなり、安全で安価な本装置でクリーンなエネルギーが、ただで無限に生産できる。これは食糧生産などの分野にも利用できる。また、永久運動機関と、重力反動作用を組み合わせれば、あらゆる乗り物が、排気ガスや騒音を撒き散らすこともなく、あらゆる空間(空中、水中、宇宙)をエネルギー補給なしで、とい
うよりエネルギーを生産しながら運行できる。また、土木建築など多くの分野に利用できる。特に宇宙を運行する場合、地球脱出時の過酷なGや、帰還時の大気摩擦による高温などがなくなり、膨大なエネルギー消費と高価な浪費がなくなるだけでなく、永久運動機関で生み出されるエネルギーで常時加速度運行が可能であるから、地球表面重力(1G)と同じ加速度で長期間運行することができる。この場合、約半年で光速度に達し、以降は光速度を超える。(相対性理論は間違っている。速度で質量が変化することはない)。なお図面は基本形であり、これを推力方向を同じにして角度をずらしたものを連結することによって回転をより滑らかにし、振動をより防ぐことによって、力の保存率がよくなり、効率を増す。また、図面では装置を駆動するモーターを省略している。なお永久運動機関に利用する場合は、駆動モーターは必ずしも必要ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面断面図 (逆転連動歯車(1)の部分は透視)
【図2】平面断面図
【図3】側面断面図
【符合の簡単な説明】
(1)逆転連動歯車 (2)外側固定筒変角歯車(3)外側固定筒
(4)突起ガイド (5)内部回転筒 (6)上下運動おもり
(7)連結腕 (8)前後運動おもり (9)突起
(10)突起窓 (11)前後運動ガイド (12)上下運動ガイド
(13)回転軸 (14)推力調節ハンドル (15)ウォームギア
(16)装置枠