(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】第2926383号
(24)【登録日】平成11年(1999)5月14日
(45)【発行日】平成11年(1999)7月28日
(54)【発明の名称】女相撲用まわし
(51)【国際特許分類第6版】
A41D 13/00
【FI】
A41D 13/00 Z
【請求項の数】4
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願平7−56643
(22)【出願日】平成7年(1995)2月20日
(65)【公開番号】特開平8−232106
(43)【公開日】平成8年(1996)9月10日
【審査請求日】平成8年(1996)11月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】395005882
【氏名又は名称】株式会社アクセスニジュウニ
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区船越町1丁目3番4号 ツリーモント宝永ビル
(72)【発明者】
【氏名】福西 ○美子
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区船越町1丁目3番4号 ツリーモント宝永ビル 株式会社アクセス・ニジュウニ内
(74)【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】鮫島 武信
【審査官】 渕野 留香
(56)【参考文献】
【文献】実公 昭36−10140(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.6,DB名)
A41D 13/00
A63B 69/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】身体の腰部に巻く腰巻回部(2)と、腰巻回部(2)に接続されて身体の股間部を覆う長尺状の股間被覆部(3)と、隠蔽部(4)とを備え、隠蔽部(4)が、腰巻回部(2)の下方側に配設されることにより、身体の股間部を覆った股間被覆部(3)及び身体の腰部の下方側を全周に渡って覆い隠せるようになされたものであり、更に、この隠蔽部(4)が、後部に股間被覆部(3)を通す股間被覆部用挿通孔(46)を備えたものから構成され、この股間被覆部用挿通孔(46)により股間被覆部(3)が隠蔽部(4)の外部から内部に入れるようになされたものであることを特徴とする女相撲用まわし。
【請求項2】身体の腰部に巻く腰巻回部(2)と、身体の股間部を覆う長尺状の股間被覆部(3)と、身体の股間部を覆った股間被覆部(3)及び身体の腰部の下方側を全周に渡って覆い隠す隠蔽部(4)と、これらを係止する係止手段(5)とを備え、
股間被覆部(3)の後部が、腰巻回部(2)の後部に接続されることにより、腰巻回部(2)が身体の腰部に巻かれるに伴って股間被覆部(3)の前部が身体の股間部を後方側から覆って前方側に案内されるようになされ、
係止手段(5)が、腰巻回部(2)、股間被覆部(3)及び隠蔽部(4)の各々の前部に穿設された紐挿通孔(24)(33)(43)と、紐部材(51)とを備え、紐部材(51)がこれらの紐挿通孔(24)(33)(43)に通されることにより、腰巻回部(2)と股間被覆部(3)と隠蔽部(4)とが互いに係止されるようになされたたものであることを特徴とする女相撲用まわし。
【請求項3】隠蔽部(4)が、後部に股間被覆部(3)を通す股間被覆部用挿通孔(46)を備えたものから構成され、この股間被覆部用挿通孔(46)により股間被覆部(3)が隠蔽部(4)の外部から内部に入れられるようになされたものであることを特徴とする請求項2記載の女相撲用まわし。
【請求項4】隠蔽部(4)が、その上部に、弾性により身体に係止し得る弾性係止部(42)を備え、その下部に、左足挿入用孔(41a)と右足挿入用孔(41b)との二つの開口を備えたパンツ状のものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の女相撲用まわし。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、女性が相撲をとる際に身に着ける女相撲用まわしに関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、女性が相撲をとることも多くなりつつあるが、女性が相撲をとる際に、男がしめているような通常のまわしをしめたのでは、道徳上、好ましくなく、又、女性にも敬遠されてしまう。そのため、従来からパンツ等を穿いて相撲をとっている場合が多い。しかしながら、パンツ等を穿いて相撲をとったのでは、手を掛ける部分がなく、相撲をとり難い。又、その場合、パンツ等の上から他の長尺状部材を腰に巻くことも考えられるが、単に腰に巻くだけでは、手を掛けると身体の上方に簡単に擦れあがってしまう。又、パンツ等を穿いただけでは、場合によって、相撲の途中で手がパンツ等にかかり、パンツ等がずり落ちることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実情に鑑み提案されたものでその目的とするところは、女性に嫌われるようなことがなく、しかも、手を掛けられて相撲のとり易い女相撲用まわしを提供することを第1の目的とする。本願発明は、股間部を覆った股間被覆部及び身体の腰部の下方側を全周に渡って覆い隠す隠蔽部がずり落ちることのない女相撲用まわしを提供することを第2の目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は、以下の特徴を有する女相撲用まわしを提供することにより上記課題を解決する。本願第1の発明の女相撲用まわし1は、身体の腰部に巻く腰巻回部2と、腰巻回部2に接続されて身体の股間部を覆う長尺状の股間被覆部3と、隠蔽部4とを備える。この隠蔽部4は、腰巻回部2の下方側に配設されることにより身体の股間部を覆った股間被覆部3及び身体の腰部の下方側を全周に渡って覆い隠せられるようになされたものである。更に、この隠蔽部4は、後部に股間被覆部3を通す股間被覆部用挿通孔46を備える。そして、この股間被覆部用挿通孔46により股間被覆部3が隠蔽部4の外部から内部に入れられるようになされたものである。
【0005】本願第2の発明は、身体の腰部に巻く腰巻回部2と、身体の股間部を覆う長尺状の股間被覆部3と、身体の股間部を覆った股間被覆部3及び身体の腰部の下方側を全周に渡って覆い隠す隠蔽部4と、これらを係止する係止手段5とを備えている。股間被覆部3の後部は、腰巻回部2の後部に接続されることにより、腰巻回部2が身体の腰部に巻かれるに伴って股間被覆部3の前部が身体の股間部を後方側から覆って前方側に案内されようになされる。係止手段5は、腰巻回部2、股間被覆部3及び隠蔽部4の各々の前部に穿設された紐挿通孔24、33、43と、紐部材5とを備える。そして、紐部材5がこれらの紐挿通孔24、33、43に通されることにより、腰巻回部2と股間被覆部3と隠蔽部4とが互いに係止されるようになされたたものである。
【0006】本願第3の発明は、本願第2の発明に係る隠蔽部4が、後部に股間被覆部3を通す股間被覆部用挿通孔46を備える。そして、この股間被覆部用挿通孔46により股間被覆部3が隠蔽部4の外部から内部に入れられるようになされたものである。
【0007】本願第4の発明は、本願第1、第2又は第3の発明に係る隠蔽部4が、その上部に、弾性により身体に係止し得る弾性係止部42を備える。又、その下部に、左足挿入用孔41aと右足挿入用孔41bとの二つの開口を備えたパンツ状のものである。
【0008】
【作用】本願第1の発明においては、腰巻回部2に接続して身体の股間部を覆う長尺状の股間被覆部3を備えるため、腰巻回部2をつかんで上方側に力をかけても腰巻回部2が上方側にずり上がるようなことを防止できる。又、隠蔽部4により、身体の股間部を覆った股間被覆部3及び身体の腰部の下方側を全周に渡って覆い隠すことができる。また、隠蔽部4の後部に股間被覆部3を通す股間被覆部用挿通孔46を備えたものとしているため、股間被覆部3と隠蔽部4とを係止でき、隠蔽部4が下方にずり落ちるのを防止できる。
【0009】本願第2の発明においては、腰巻回部2、股間被覆部3及び隠蔽部4の各々の前部に穿設された紐挿通孔24、33、43と、紐部材5とを備えた係止手段5を設けたものとするため、紐部材5を介して腰巻回部2と股間被覆部3と隠蔽部4とを互いに係止でき、例えば相撲をとっている最中に誤って隠蔽部4をつかむようなことがあっても隠蔽部4が下方にずり落ちるようなことを防止できる。
【0010】本願第3の発明においては、本願第2の発明に係る隠蔽部4の後部に股間被覆部3を通す股間被覆部用挿通孔46を備えたものとすることにより、股間被覆部3と隠蔽部4とを係止でき、隠蔽部4が下方にずり落ちるのを防止できる。しかも、同時に前部も、紐部材51を介して腰巻回部2と股間被覆部3と隠蔽部4とを互いに係止するため、隠蔽部4を、より確実に下方にずり落ちないものにできる。
【0011】本願第4の発明においては、本願第1、第2又は第3の発明に係る隠蔽部4の上部に、弾性により身体に係止し得る弾性係止部42を備えるため、隠蔽部4自身で身体に係止することができる。又、下部に、左右夫々の足を通す左足挿入用孔41aと右足挿入用孔41bとの二つの開口を備えたパンツ状のものとするため、転んだ場合にも覆った内部が見られるようなことがなく、道徳上の観点からも好ましいものにでき、しかも、女性にとって安心して相撲がとれるものにできる。
【0012】
【実施例】以下、図を基に本願発明の一実施例を具体的に説明する。図1は、本願発明の一実施例の女相撲用まわしの分解斜視図であり、図2は、正面図である。
【0013】本願発明の女相撲用まわし1は、腰巻回部2と、股間被覆部3と、隠蔽部4と、これらを係止する係止手段5とを備えている。
【0014】腰巻回部2は、身体の腰部に巻回する部分をなすもので、本実施例では、外側の外腰巻回部材21と、内側の内腰巻回部材22との同形状の二つの長尺板状のものから構成されている。各々は、身体の腰回り程度の長さで、10cm程度の幅を有する。又、各々は、内部に、所定厚さの芯部材を表布材で覆ったものからなり、芯部材と表布材とが幅方向の複数箇所を長手方向に沿って縫い付けられて一体化されることにより、各々が板状を呈するようになされている。これらの両端部は、腰巻回部2の前部をなし、その両端部各々には、夫々、幅方向に四つずつ、紐挿通孔24…24が穿設され、後述の紐部材51を通せるようになされている。尚、この腰巻回部2は、上記のように芯部材と表布材とから構成されるものに限らず、例えば輪状のものを押し潰すような形状の二枚重ねとし、それを幅方向の複数箇所を長手方向に沿って縫い付けることにより、一枚状のものとしても良い。このようにしても、十分な強度を有するものにできる。
【0015】そして、これらの外腰巻回部材21と内腰巻回部材22との側面同士が重ね合わされて接続されることにより、外腰巻回部材21と内腰巻回部材22とが外側と内側とに配設され、全体として一つの腰巻回部2が形成されている。又、これらの接続は、図3に示すように双方の上端縁同士の上部と、下端縁同士の下部とに夫々、全長に渡り隙間を形成するようにして縫製されている。下部の隙間は、指挿入部25としてのものであり、手の指の第一関節部までの部分が入る程度の深さで形成され、相撲をとる際に外側の外腰巻回部材21のみをつかみ易いようになされている。一方、上部の隙間は、外部から二重に見せるためのものであり、このようにして、通常のまわしのような雰囲気を出させている。尚、本実施例では、外腰巻回部材21と内腰巻回部材22との二枚から構成しているが、一枚、又は三枚以上のものから構成しても良い。又、外腰巻回部材21と内腰巻回部材22とを全周に渡って接続することにより、互いのずれを防止し、取扱いの便利なものとするとともに、外観的に醜くならないようにしているが、この態様のものに限らず、接続せずに二つを重ねただけのものとしても 良い。又、接続した場合は、上記のような隙間は必要に応じて設ければ良く、設けなくても良い。
【0016】股間被覆部3は、身体の股間部を覆うためのものであり、股間部を覆える程度の幅で長尺状に形成されたものから構成されている。この股間被覆部3の後端側は、腰巻回部2の後部に接続されている。詳しくは、股間被覆部3の後端部が、外腰巻回部材21と内腰巻回部材22との間に配設されて縫着され、股間被覆部3が腰巻回部2の下方側に延ばされるようになされている。一方、股間被覆部3の前端側は、腰巻回部2の下方側から湾曲状に形成されつつ腰巻回部2の前部の内側に案内される。この股間被覆部3の前端には、覆い部31が備えられている。この覆い部31は、前端から所定長さ間の部分がなしており、図4に示すように腰巻回部2の前部の内側に案内された股間被覆部3の前端側が腰巻回部2の上方側で折り返されて腰巻回部2の前部の外側を覆う。覆い部31の裏側には、起毛ファスナー32が備えられている。又、覆い部31の表側には、マーク表示部33が備えられ、ネームや適宜な種々のマークを表示できるようになされている。
【0017】又、この股間被覆部3における覆い部31の後方側には、左部と右部とに、縦方向に複数の紐挿通孔33…33が、腰巻回部2の紐挿通孔24…24に合致し得るように穿設されている。この実施例における紐挿通孔33…33は、腰巻回部2の紐挿通孔24…24よりも縦方向に数多く穿設されており、腰巻回部2に対して股間被覆部3を上下方向にずらした場合でも何れかの紐挿通孔33…33が腰巻回部2の紐挿通孔24…24に合致させることができるようになされている。
【0018】隠蔽部4は、股間部を覆った股間被覆部及び身体の腰部の下方側を全周に渡って覆い隠すためのものである。本実施例の隠蔽部4は、腰巻回部2と別体のものから構成されており、下部が左足挿入用孔41aと右足挿入用孔41bとの二つの開口を有した二股状に形成されているとともに、上部に弾性係止部42を備えたパンツ形式のものから構成されている。この弾性係止部42は、一般的なパンツと同様に全周に渡ってゴム紐が内設されることにより、隠蔽部4の内周径が弾性係止部42の弾性により伸縮して拡大又は縮小し、隠蔽部4自身で身体の腰部に係止できるようになされている。尚、この弾性係止部42は、全周に設けなくとも一部に設けておけば良く、又、ゴム紐を内設するものに限らず、全体を弾性帯に形成したようなものであっても良い。又、弾性係止部42の前部中央には、左部と右部とに、縦方向に四つずつ、紐挿通孔43…43が、巻回部2の紐挿通孔24…24に合致するように穿設されている。一方、この紐挿通孔43…43の下部には、起毛ファスナー44が備えられ、股間被覆部3の起毛ファスナー32を係止できるようになされている。更に、隠蔽部4の前部 の下方における左方側にマーク表示部45が備えられ、ネームや適宜な種々のマークが表示できるようになされている。
【0019】又、隠蔽部4の後部には、股間被覆部3を挿通可能に穿設された股間被覆部用挿通孔46が備えられている。
【0020】そして、このように形成された隠蔽部4は、図3に示すように股間被覆部用挿通孔43に股間被覆部3が通された後、弾性係止部42が腰巻回部2の内側に配設される。
【0021】係止手段5は、腰巻回部2、股間被覆部3、及び隠蔽部4の各々に形成された上述の紐挿通孔24、33、43と、これらに通す紐部材51とから構成されている。各紐挿通孔24、33、43は、図4に示すように外側に腰巻回部2の紐挿通孔24が配設され、内側に股間被覆部3の紐挿通孔33が配設され、それらの間に隠蔽部4の紐挿通孔43が配設されており、紐部材51は、それらに順次通されている。そして、各々の紐挿通孔24、33、43に通された紐部材51の端部を引っ張る等して操作されることにより、腰巻回部2の端部間が広狭され、腰巻回部2の内周径の大きさが調整される。そして、調整後、紐部材51の端部が縛られることにより、腰巻回部2が調整された内周径の大きさに維持されるとともに、腰巻回部2、股間被覆部3、及び隠蔽部4が互いに係止され、互いにずれるようなことが防止される。従って、この係止手段5は、腰巻回部2、股間被覆部3、及び隠蔽部4が互いに係止するとともに、腰巻回部2の内周径の大きさの調整の役目をもなす。
【0022】以上のように構成した本願発明の女相撲用まわし1を使用するには、次のようにする。隠蔽部4の股間被覆部用挿通孔43に股間被覆部3を通すとともに、紐部材51を各紐挿通孔24、33、43に通した図2に示す状態から、通常のパンツを穿くようにして行えば良い。その後、紐部材51を引っ張る等して調整し腰巻回部2の内周径の大きさを自身の腰回りに合わせる。これにより、まわし1をしめることができる。そして、最後に、股間被覆部3の覆い部31を、腰巻回部2の前方側に折り返し、股間被覆部3の起毛ファスナー32を隠蔽部4の起毛ファスナー44に係止する。これにより、紐部材51や各紐挿通孔24、33、43が覆われ、外部からそれらが見られるようなことがなくなり、しかも、中央に隠蔽部4のマーク表示部33に表示したマーク等が現れ、意匠的美観の有するものとなる。尚、股間被覆部3の長さを調整する場合は、紐挿通孔24、33、43から一旦、紐部材51を外し、股間被覆部3を上下移動させ、腰巻回部2の紐挿通孔24…24と、それに合致した股間被覆部3の紐挿通孔33…33に紐部材51を通す。これにより、股間被覆部3の長さを各人に 応じて調整することができる。
【0023】まわし1をしめた後においては、腰巻回部2の前部及び後部が股間被覆部3に接続されているため、腰巻回部2をつかんで上方側に力をかけても、腰巻回部2が上方にずり上がるようなことを防止できる。又、腰巻回部2には、指挿入部25が形成されているため、指挿入部25に指を入れれば外腰巻回部材21をつかみ易く、又、腰巻回部2と隠蔽部4とが前部及び後部以外は接続されていないため、腰腰巻回部2と隠蔽部4との間に指をいれれば腰巻回部2をつかみ易く、相撲のとり易いものにできる。一方、隠蔽部4も、後部が股間被覆部3に通されているとともに、前部が紐部材51により腰巻回部2及び股間被覆部3に係止されているため、例えば相撲をとっている最中に誤って隠蔽部4をつかむようなことがあっても下方にずり落ちるようなことを防止できる。更に、隠蔽部4をパンツ形式に形成しているため、転んだ場合にも覆った内部が見られるようなことがなく、道徳上の観点からも好ましく、しかも、女性にとって安心して相撲がとれ、女性の相撲人口の拡大にも貢献できるものとなる。
【0024】尚、本実施例では、隠蔽部4を、腰巻回部2と別体のパンツ形式のものから構成しているが、この態様のものに限らず、例えば二股部41を有しないスカート状のものから構成しても良い。又、パンツ形式のものから構成する場合、ランニングパンツ、あるいは、身体全体に密着し得る密着性の高いパンツとしても良い。又、弾性係止部42を設けず、又は、弾性係止部42を設けた状態で隠蔽部4の上部を腰巻回部2に縫着等して一体的なものとしても良い。その際、隠蔽部4の上部を腰巻回部2の内側全体に縫着しても良いが、図5に示すように腰巻回部2の内側の上部に縫着すれば、腰巻回部2と隠蔽部4との間に、外腰巻回部材21と内腰巻回部材22との間に形成した指挿入部25と同様な指挿入部6を形成できる点で好ましい。更に、図7に示すように隠蔽部4に、身体の上半身を覆う上隠蔽部8を一体的に、又は取り外し自在に設けるようにしても良い。尚、一体的に設ける場合は、隠蔽部4の前部にも股間被覆部3を通せる孔を設けるようにしておけば、股間被覆部3を隠蔽部4の内部から隠蔽部4の前部側の外に出すことができる。
【0025】又、本実施例では、腰巻回部2の内周径の大きさの調整を、腰巻回部2の紐挿通孔24…24に通した紐部材51を操作することにより行うようにしているが、これに限らず、例えば図6に示すように腰巻回部2の両端部に起毛ファスナー7a、7bを設け、両者を適宜位置で係止するようにしても良い。
【0026】更に、係止手段5の一部をなす腰巻回部2等の各紐挿通孔24、33、43の数量等は図示したものに限らず、適宜変更できる。又、例えば腰巻回部2の紐挿通孔24…24を複数列、形成し、腰巻回部2の内周径の大きさを調整できるようにしても良い。
【0027】一方、係止手段5も、腰巻回部2等の各紐挿通孔24、33、43と紐部材51とから構成したものに限らず、例えば上記の図6に示したように腰巻回部2と隠蔽部4とを一体に形成して腰巻回部2の両端部に起毛ファスナー7、7を設ける場合は、股間被覆部3の起毛ファスナー32を隠蔽部4の起毛ファスナー44に係止するようにする、あるいは、腰巻回部2の左側の内側にも起毛ファスナー7cを設けておくとともに、股間被覆部3の裏面にも起毛ファスナー7dを設けて係止させるようにしても良い。
【0028】
【発明の効果】以上、実施例で述べたように本願第1の発明は、股間被覆部により、腰巻回部をつかんで上方側に力をかけても腰巻回部が上方側にずり上がるようなことを防止できる。又、隠蔽部により、身体の股間部を覆った股間被覆部及び身体の腰部の下方側を全周に渡って覆い隠すことができ、女性用のまわしに適したものにできる。また、隠蔽部の股間被覆部用挿通孔46により、股間被覆部と隠蔽部とを係止でき、隠蔽部が下方にずり落ちるのを防止できる。
【0029】本願第2の発明は、股間被覆部により、腰巻回部をつかんで上方側に力をかけても腰巻回部が上方側にずり上がるようなことを防止でき、又、隠蔽部により、身体の股間部を覆った股間被覆部及び身体の腰部の下方側を全周に渡って覆い隠すことができ、女性用のまわしに適したものにできるという効果に加え、紐部材を介して腰巻回部と股間被覆部と隠蔽部とを互いに係止でき、例えば相撲をとっている最中に誤って隠蔽部をつかむようなことがあっても隠蔽部が下方にずり落ちるようなことを防止できる。
【0030】本願第3の発明は、本願第2の発明の効果に加え、隠蔽部の股間被覆部用挿通孔46により、股間被覆部と隠蔽部とを係止でき、隠蔽部が下方にずり落ちるのを防止できる。しかも、同時に前部も、紐部材を介して腰巻回部と股間被覆部と隠蔽部とを互いに係止しておくため、隠蔽部を、より確実に下方にずり落ちないものにできる。
【0031】本願第4の発明は、本願第1、第2又は第3の発明の効果に加え、隠蔽部の弾性係止部によって、隠蔽部自身で身体に係止することができる。又、左足挿入用孔と右足挿入用孔との二つの開口を備えたパンツ状のものから構成するため、転んだ場合にも覆った内部が見られるようなことがなく、道徳上の観点からも好ましいものにでき、しかも、女性にとって安心して相撲がとれるものにできる。従って、女性にとって安心して相撲がとれ、女性の相撲人口の拡大にも貢献できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例の分解斜視図である。
【図2】本願発明の一実施例の正面図である。
【図3】中央部の部分縦断面図である。
【図4】前部の要部拡大断面図である。
【図5】他の実施例の要部拡大断面図である。
【図6】更に他の実施例の斜視図である。
【図7】更に他のもう一つの実施例の説明図である。
【符号の説明】
1 女相撲用まわし
2 腰巻回部
3 股間被覆部
4 隠蔽部
21 外腰巻回部材
22 内腰巻回部材
31 覆い部
24、33、43 紐挿通孔
41a 左足挿入用孔
41b 右足挿入用孔
46 股間被覆部用挿通孔