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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】特許第3520515号(P3520515)
(24)【登録日】平成16年2月13日(2004.2.13)
(45)【発行日】平成16年4月19日(2004.4.19)
(54)【発明の名称】コンピューターを用いた漫画の製作方法及びその方法で作られた漫画をモニター画面で見る方法
(51)【国際特許分類第7版】
G06T 11/60 100
G06F 3/00 651
G06T 11/80
【FI】
G06T 11/60 100 C
G06F 3/00 651 B
G06T 11/80 A
【請求項の数】16
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願平8−185651
(22)【出願日】平成8年6月25日(1996.6.25)
(65)【公開番号】特開平10−11600
(43)【公開日】平成10年1月16日(1998.1.16)
【審査請求日】平成13年9月8日(2001.9.8)
【実施許諾】特許権者において、権利譲渡または実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】000210676
【氏名又は名称】筑井 茂男
【住所又は居所】栃木県宇都宮市駅前通り3ー7−1−1305
(72)【発明者】
【氏名】筑井 茂男
【住所又は居所】栃木県宇都宮市平松本町364 県営住宅242
【審査官】 岡本 俊威
(56)【参考文献】
【文献】特開 平8−185402(JP,A)
【文献】特開 平7−93368(JP,A)
【文献】実開 平7−16238(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.7,DB名)
G06T 11/00 - 11/80
G06F 3/00
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(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 入力装置及び出力装置を備えたコンピューターシステムにおいて、入力装置がキーボード、マウス、コントローラー、イメージスキャナー、マイク及びモデムのうち少なくともキーボード及びマウスを有し、出力装置がモニター、プリンター、スピーカー及びモデムのうち少なくともモニターを有し、前記モニターに出力される画像を見ながら前記入力装置によって入力操作を行なうコンピューターシステムを用い、前記モニター画面内に一頁分全体の頁画面を映し出せるようにし、その頁画面を小区画に駒割し、その駒割のいずかの一駒又は複数の駒を選択して頁画面の上に重ねて任意の縮尺に拡大又は縮小させて表示できるようにし、その拡大又は縮小した一駒又は複数の駒の中に絵を書き込みできるようにし、その書き込まれた絵のデーターを一駒毎に記憶させ、それらの複数の記憶した絵のデーターを選択して適時に呼び出してその駒内又は別の駒内に表示できるようにすると共に、その呼び出した絵のデーターに上書きして新しい絵のデーターを書き込みできるようにし、さらにまたその絵のデーターに文字データーを上書きできるようにし、そして絵又は絵及び文字を書き込んだ各駒を一つの頁画面内に組み合せてその頁画面の全体をモニター画面に表示できるようにすると共にそれらの表示画面を随時プリントアウトできるようにしたコンピューターを用いた漫画の製作方法。
【請求項2】 絵のデ−タ−と文字デ−タ−を書き込んでモニタ−画面に表示した全体の頁画面に、さらに絵のデ−タ−又は/及び文字デ−タ−を上書きしてその頁画面の全体をモニタ−画面に表示できるようにした請求項1のコンピュ−タ−を用いた漫画の製作方法。
【請求項3】 絵のデ−タ−の入力装置がイメ−ジスキャナ−を有し、紙に描かれた絵をモニタ−画面に出力された頁画面全体又は各駒内に表示できるようにした請求項1又は2のコンピュ−タ−を用いた漫画の製作方法。
【請求項4】 絵のデーターの入力装置にモデムを有し、通信回線を介して送られた絵のデーターをモニター画面に出力された頁画面全体又は各駒内に表示できるようにした請求項1乃至3のうちいずれか一項記載のコンピューターを用いた漫画の製作方法。
【請求項5】 絵のデ−タ−が、三次元立体デ−タ−であり、任意の視角を選択してその立体を表示できるようにした請求項1乃至4のうちいずれか一項記載のコンピュ−タ−を用いた漫画の製作方法。
【請求項6】 絵のデ−タ−が、テレビ又はビデオ映像を基に、画像デ−タ−を動画として又はその中から任意の静止画像デ−タ−を取り出してその静止画像又は動画の中から選択した一瞬の画面をデジタル化して絵としてモニタ−画面に表示できるようにした請求項1乃至5のうちいずれか一項記載のコンピュ−タ−を用いた漫画の製作方法。
【請求項7】 絵のデ−タ−のうち任意の空間内を、あらかじめ設定してある色及び図柄に塗り換えできるようにした請求項1乃至6のうちいずれか一項記載のコンピュ−タ−を用いた漫画の製作方法。
【請求項8】 駒内の一部又は全部の絵のデ−タ−の切り取り及び張り付けができるようにした請求項1乃至7のうちいずれか一項記載のコンピュ−タ−を用いた漫画の製作方法。
【請求項9】 頁画面内に絵のデ−タ−に上書きして吹出し又は吹出し空間を呼び出して表示できるようにし、その吹出し空間内に文字デ−タ−を書き込めるようにした請求項1乃至8のうちいずれか一項記載のコンピュ−タ−を用いた漫画の製作方法。
【請求項10】 一つの駒から次の駒に移動すると、その駒内に直前の記憶した絵のデ−タ−を自動的に呼び出して表示できるようにした請求項1乃至9のうちいずれか一項記載のコンピュ−タ−を用いた漫画の製作方法。
【請求項11】 あらかじめ記憶させた絵のデーターを使用出現頻度に応じた優先順序で並べ換えできるようにし、呼び出したい下書用の絵のデーターを効率良く選択して呼び出しできるようにした請求項1乃至10のうちいずれか一項記載のコンピューターを用いた漫画の製作方法。
【請求項12】 記憶された絵のデーターを頁順に並べてその順にスクロールしながら連続してモニター画面で見られるようにし、又はその表示画面に同時に画面の任意の区画にカーソル又はマウスカーソルを移動してクリックしてスピーカーから音声を聞けるようにした請求項1乃至11のうちいずれか一項記載のコンピューターを用いた漫画の製作方法で作られた漫画をモニター画面で見る方法。
【請求項13】 記憶させた絵のデーターを頁順に並べてその順に頁捲りしながらモニター画面で見られるようにした請求項1乃至11のうちいずれか一項記載のコンピューターを用いた漫画の製作方法で作られた漫画をモニター画面で見る方法。
【請求項14】 駒内の一部又は全部の絵のデーターにカーソルを合せキー又はマウスを押すと、デジタル化して記憶したテレビ又はビデオ映像の動画がそのまま又はその静止画像としてモニター画面の全部又は一部に出力表示され、テレビ又はビデオ映像が終わるとまた元の画面に戻るようにした請求項1乃至11のうちいずれか一項記載のコンピューターを用いた漫画の製作方法で作られた漫画をモニター画面で見る方法。
【請求項15】 入力装置にマイクを、出力装置にスピーカーを有し、絵のデーター及び/又は文字データーの指定した区画及び/又は頁画面全体又はその内の一部及び/又は各駒内の区画にカーソル又はマウスカーソルを移動してクリックするとスピーカーからあらかじめマイクを用いて入力書込みしてある音声データーがスピーカーに出力されるようにした請求項1乃至11のうちいずれか一項記載のコンピューターを用いた漫画の製作方法で作られた漫画をモニター画面で見る方法。
【請求項16】 モデムを有し、絵、文字又は絵、文字、音声のデーターを通信回線を用いて別のコンピューターシステムから出力及び/又は入力できるようにした請求項1乃至11のうちいずれか一項記載のコンピューターを用いた漫画の製作方法で作られた漫画をモニター画面で見る方法。
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピューターを用いた漫画の製作方法及びその方法で作られた漫画をモニター画面で見る方法に関する。【0002】
【従来の技術】近年日本の漫画は世界の人々に幅広く読まれ親しまれている。そして今や、単にでき上がった漫画を読むことから、自らも思想、信条、感情、感覚等を表現するための手段として漫画を書きたいと望む人が増加している。それは、漫画が映画、文学等の既存の表現方法とは異なる特異で豊富な表現形態をとることが認識されて微妙な表現も可能となったからでもある。
【0003】そして、単なるナンセンスギャグ漫画の低俗なものから文学、経済、哲学、数学、宗教、歴史、科学、医学、政治の高度な表現を要する書籍まであらゆるジャンルの漫画本が刊行されるに至り、この多様化の傾向は現在益々進行しつつある。多様で特異な表現形態が漫画に産れたのは、道徳・思想・観念的・心理的に極めて自由・無制約な日本人であってはじめて、紙という二次元的空間に、思想、宗教、道徳等の社会的・文化的制約も受けずに自由奔放な音、色、形、味、触感、等の五感の表現形態及び現実を超越する空間的表現、時間的表現を確立できたことが大きく影響している。このような漫画の表現手法自体が発明者が特定されていない偉大な発明ともいえる。
【0004】そして、通常漫画の製作は、漫画作者が絵を書き、これを出版者が編集して本が作られる。漫画作者は、具体的には紙に構想したシナリオに基づいて駒割を書き、その中に一場面づつ筆記具を用いて絵を描き込んで製作している。そして製作する時間に余裕がない時などは、助手に簡単な部分を代行して描いて貰うこともある。その漫画においての言葉の表現は、絵の中での言葉を発する者のところから吹出し(話し手や、話し手の口許などへ鋭角線を向けて他の部分を丸い線で囲った部分)を囲ってその中に発する者の会話、思考内容などを文字(活字等)で表現することが多い。強調する場合には駒割をはみ出して大きく文字が書かれることもある。
【0005】できた漫画からは映画的な手法に、即ちアニメ−ション化することが多く行なわれている。漫画をアニメ−ション化するには画面を連続的な動きに見せるために多くの原画を手間暇掛けて製作しなければならない難点があるが、その作業自体には創作力はあまり要求されない。しかし、基となる漫画を製作することは、創造力、創作力が必要で、本人の才能が表現されるもので才能がないと売れるもの(読まれるもの)は容易にはできない。また、豊富な表現手法に魅せられてなんとか漫画を書きたいと思っても、一般の人では描写力や表現技術が乏しく且つ表現するのには手間暇がかかるので殆ど製作することはできないのが実態である。
【0006】そこでコンピューターを用いようとしても、これまでは絵、図形のデーターを大量に扱うには記憶容量が少な過ぎ、また演算スピードが遅かったので漫画画面を書き込み、画面加工を行なうには極めて困難であった。しかし今日では各種のオペレーイョンシステム(OS)や設計ソフト(CAD)、ワープロ、ゲーム、表計算、仕事管理等のソフトや面画像処理技術などのアプリケーションソフトの充実が完成の域に近付き、また使用用途が広がり、そのうえだれでも専門知識なしに容易に使用できるようになったので一般家庭への大容量の安価になったコンピューターが目覚しく普及している。そのモニター画面で漫画を見られることは、紙資源の浪費の防止にも役立つものと考えられるが、漫画は現在モニター画面で見られるようには製作されていない。また、通信面でもパソコン通信、インターネット等通信回線でのコンピューターを介しての画像や文字データーのやり取りが盛んになってきた。
【0007】
【課題を解決しようとするための手段】本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、コンピューターを用いて漫画の製作がだれでも簡単にできる方法及びその方法で作られた漫画をモニター画面で見る方法を提供するものである。そして、コンピューターを介することによって、写真、テレビ、ビデオ、CD、録音テープ、通信データー等各種メディアを利用して、漫画の表現手法を飛躍的に高めるとともに、手間暇かかり、描写力の必要な手書き部分を画像に置き換えてだれでも簡単に漫画を製作できるようにする手段を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明は、入力装置及び出力装置を備えたコンピュ−タ−システムにおいて、入力装置がキ−ボ−ド、マウス、コントロ−ラ−、イメ−ジスキャナ−、マイク及びモデムのうち少なくともキ−ボ−ド及びマウスを有し、出力装置がモニタ−、プリンタ−、スピ−カ−及びモデムのうち少なくともモニタ−を有し、前記モニタ−に出力される画像を見ながら前記入力装置によって入力操作を行なうコンピュ−タ−システムを用いる。
【0009】そして、前記モニター画面内に一頁分全体の頁画面を映し出せるようにし、その頁画面を小区画に駒割し、その駒割のいずかの一駒又は複数の駒を選択して頁画面の上に重ねて任意の縮尺に拡大又は縮小させて表示できるようにし、その拡大又は縮小した一駒又は複数の駒の中に絵を書き込みできるようにし、その書き込まれた絵のデーターを一駒毎に記憶させ、それらの複数の記憶した絵のデーターを選択して適時に呼び出してその駒内又は別の駒内に表示できるようにすると共に、その呼び出した絵のデーターに上書きして新しい絵のデーターを書き込みできるようにし、さらにまたその絵のデーターに文字データーを上書きできるようにし、そして絵又は絵及び文字を書き込んだ各駒を一つの頁画面内に組み合せてその頁画面の全体をモニター画面に表示できるようにすると共にそれらの表示画面を随時プリントアウトできるようにしたコンピューターを用いた漫画の製作方法である。
【0010】また、前記絵のデ−タ−と文字デ−タ−を書き込んでモニタ−画面に表示した全体の頁画面に、さらに絵のデ−タ−又は/及び文字デ−タ−を上書きしてその頁画面の全体をモニタ−画面に表示できるようにしたものである。
【0011】さらに、前記絵のデ−タ−の入力装置がイメ−ジスキャナ−を有し、紙に描かれた絵をモニタ−画面に出力された頁画面全体又は各駒内に表示できるようにしたものである。
【0012】さらにまた、前記絵のデーターの入力装置にモデムを有し、通信回線を介して送られた絵のデーターをモニター画面に出力された頁画面全体又は各駒内に表示できるようにしたものである。
【0013】また、前記絵のデ−タ−が、三次元立体デ−タ−であり、任意の視角を選択してその立体を表示できるようにしたものである。
【0014】さらに、前記絵のデ−タ−が、テレビ又はビデオ映像を基に、画像デ−タ−を動画として又はその中から任意の静止画像デ−タ−を取り出してその静止画像又は動画の中から選択した一瞬の画面をデジタル化して絵としてモニタ−画面に表示できるようにしたものである。
【0015】さらにまた、前記絵のデ−タ−のうち任意の空間内を、あらかじめ設定してある色及び図柄に塗り換えできるようにしたものである。
【0016】また、前記駒内の一部又は全部の絵のデ−タ−の切り取り及び張り付けができるようにしたものである。
【0017】さらに、前記頁画面内に絵のデ−タ−に上書きして吹出し又は吹出し空間を呼び出して表示できるようにし、その吹出し空間内に文字デ−タ−を書き込めるようにしたものである。
【0018】さらにまた、一つの駒から次の駒に移動すると、その駒内に直前の記憶した絵のデ−タ−を自動的に呼び出して表示できるようにしたものである。
【0019】またさらに、あらかじめ記憶させた絵のデ−タ−を使用出現頻度に応じた優先順序で並べ換えできるようにし、呼び出したい下書用の絵のデ−タ−を効率良く選択して呼び出しできるようにしたものである。
【0020】また、記憶された絵のデーターを頁順に並べてその順にスクロールしながら連続してモニター画面で見られるようにし、又はその表示画面に同時に画面の任意の区画にカーソル又はマウスカーソルを移動してクリックしてスピーカーから音声を聞けるようにした上記コンピューターを用いた漫画の製作方法で作られた漫画をモニター画面で見る方法である。
【0021】さらに、記憶させた絵のデーターを頁順に並べてその順に頁捲りしながらモニター画面で見られるようにした上記コンピューターを用いた漫画の製作方法で作られた漫画をモニター画面で見る方法である。
【0022】さらにまた、前記駒内の一部又は全部の絵のデーターにカーソルを合せキー又はマウスを押すと、デジタル化して記憶したテレビ又はビデオ映像の動画がそのまま又はその静止画像としてモニター画面の全部又は一部に出力表示され、テレビ又はビデオ映像が終わるとまた元の画面に戻るようにした上記コンピューターを用いた漫画の製作方法で作られた漫画をモニター画面で見る方法である。
【0023】また、前記入力装置にマイクを、出力装置にスピ−カ−を有し、絵のデ−タ−及び/又は文字デ−タ−の指定した区画及び/又は頁画面全体又はその内の一部及び/又は各駒内の区画にカ−ソル又はマウスカ−ソルを移動してクリックするとスピ−カ−からあらかじめマイクを用いて書込みしてある音声デ−タ−がスピ−カ−に出力されるようにしたものである。
【0024】さらに、上記構成において、前記モデムを有し、絵、文字又は絵、文字、音声のデーターを通信回線を用いて別のコンピューターシステムから出力及び/又は入力できるようにした上記コンピューターを用いた漫画の製作方法で作られた漫画をモニター画面で見る方法である。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明を以下詳しく説明する。本発明に用いる入力装置及び出力装置を備えたコンピューターシステムは、既存の普及している装置を組み合せて用いる。例えば、入力装置については、キーボード、マウス、コントローラー、イメージスキャナー、マイク及びモデムが普及されている。本発明においては、そのうち少なくともキーボード及びマウスを用いてコンピューターシステムに組み込む。また、出力装置についても、モニター、プリンター、スピーカー及びモデムが普及されている。本発明においては、そのうち少なくともモニターを用いてコンピューターシステムに組み込む。そして、前記モニターに出力される画像を見ながらキーボード及びマウスを用いて前記入力装置によって入力操作を行えるようにする。
【0026】そして、上記装置の操作に必要なプログラムのソフトウェア−は、各種のプログラム言語の使用によって構築することができる。特にマルチウインドウのスタイル、即ち画像の中に別の画像を表示してその表示された画像を加工する手法が有効に利用できる。また、絵及び文字のデ−タ−処理については、拡大、縮小、変形、回転、切取り、貼り付け、コピ−、消去、塗付け、塗替え等の各種編集機能を有する多くの図形処理ソフトが提供されている。
【0027】さらに、テレビ及びそのビデオの動画についてもテレビ映像をデジタルに変換してモニタ−に表示し、記憶させたり、静止画像に表示させたり、ハ−ドディスク(HD)、フロッピ−ディスク(FD)やCD−ROM等の記憶媒体に画像・音声等のデ−タ−を記録し再生させることも可能となっている。また図形の回転、連続繰返し、軌跡移動、往復移動等のプログラムも提供されている。
【0028】さらに、図形と関連させて音楽、会話、動物の声などの音声入力したり出力させたりすることができるものもある。本発明では従来使用されている各種の上記アプリケーションソフト及び装置を利用して為される漫画の製作技術であり、OSを含むコンピュータープグラムの介在なしには本発明の漫画の製作は実行できない。本発明においては、コンピューターと入力装置及び出力装置を揃えた機械的・電子的システム構成が漫画を製作するための一つの道具であるように、その機械を操作するためのコンピュータープログラムソフトもまた漫画を製作するための欠くことができない一種の道具として使用する。
【0029】次に、漫画の製作工程を説明すると、前記モニタ−画面内に一頁分全体の頁画面を映し出せるようにする。漫画は、通常一枚の頁又は2枚の繋がった見開き頁の中に完結的に表現される。そして、その頁全面を一駒で表現することもあるが、多くは、その頁画面を小区画に分割(駒割)して、それらの駒を上から下へ右から左への順で時間的推移を表現する。
【0030】駒割は作者によって好みがあり、きっちりと均等割する方法(主として四駒漫画に多い)、割らない方法(一駒漫画)、斜め割する方法(劇画に多い)、部分割する方法(挿絵漫画)などの手法がある。駒割線についても、立体てきな影入線によるもの、鋭い細い線によるもの、コ−ナ−を丸めたものなど自由に表現している。一頁分全体の頁画面内にそれらの多様な表現形式に応じることができるように、モニタ−画面にそれらの駒が一つの枠として設定されるようにする。
【0031】そして、その枠を作ること即ち駒割のいずかの一駒又は複数の駒を選択して頁画面の上に重ねて任意の縮尺に拡大又は縮小させて表示し、その拡大又は縮小した一駒又は複数の駒の中に絵を書き込みできるようにする。漫画は一駒毎に一場面が表現される。その駒を拡大すれば細かい部分まで詳細に書込むことができる。また漫画の表現は駒が独立している場合と隣り合う駒同士を連結させ、絵や文字を複数の駒に跨がって繋げて上書きする手法が多用されている。このような手法で心理的、空間的な連想が関連することを表現することもある。
【0032】そして、その書き込まれた絵のデ−タ−を一駒毎に番号を付与して記憶させ、それらの複数の記憶した絵のデ−タ−の番号を選択して適時に呼び出してその駒内又は別の駒内に表示できるようにすると共に、その呼び出した絵のデ−タ−に上書きして新しい絵のデ−タ−を書き込みできるようにする。一度書かれた絵は、同じ様な場面設定においては、その絵を背景として何度も使用することができる。何時間も手間をかけて最初からそのような絵を書き込むことと比較すると一瞬のうちに表示できることは極めて高効率である。
【0033】また、一つの絵、例えば主人公は何度も登場し、顔の形や向きは数種類まパタ−ンで間に合うことが多い。さらに喜怒哀楽の表情の部分を加えればおよその人物は蓄積された図形デ−タ−で埋められる。この呼出した背景画面にこの人物図形デ−タ−を上書すれば一つの駒が簡単に完成することになる。
【0034】さらにまたそれらの一旦完成した絵のデ−タ−にさらに文字デ−タ−を上書きできるようにする。文字は普通絵ができあがった後から書き入れることが多い。その書き入れかたは、絵の上に直接被せるように書き込む方法と、吹出し又は囲いを設けたり、吹出し空間を空けてその中に表示する方法とがある。またそれらの方法を場面に相応しく組み合せる方法もある。
【0035】そして、絵又は絵及び文字を書き込んて完成した各駒を一つの頁画面内に組み合せてその完成させた頁画面の全体をモニタ−画面に表示できるようにする。この一頁づつの頁画面を順次シナリオにそって頁番号を付与して全頁分製作して頁番号の順にスト−リ−を展開する漫画が完成する。
【0036】そして、完成されたそれらの表示画面の全頁枚数を一頁づつ紙にプリントアウトしてそれらを頁順に製本すると一冊の漫画本が完成する。それらの表示画面は製作途中や完成させてからも随時プリントアウト可能とすれば、改めて絵や文字の点検、修正を行なうことが容易となる。
【0037】また、前記絵のデ−タ−と文字デ−タ−を書き込んでモニタ−画面に表示した全体の頁画面に、さらに絵のデ−タ−及び文字デ−タ−を上書きしてその頁画面の全体をモニタ−画面に表示できるようにする。絵のデ−タ−はコンピュ−タ−の記憶容量を多く必要とする。文字デ−タ−も絵としてを書き込みすることもできるが、別にワ−プロから文字デ−タ−を書き込んだほうがコンピュ−タ−の記憶容量が少なくて済むし、文章の作成も極めて簡単となる。また、漫画の国際化の中で、漫画が色々な言語で読まれることになり、その場合には漫画の中に表される文字のみを、他の言語に翻訳して置き換え可能とすることは、例えば吹出し内の切り張り作業を省略することができる。特に、自動翻訳機が提供されている現在、文字部分のみ自動翻訳機によって言語転換すれば、他国での出版が極めて簡単となる。
【0038】また、前記絵のデーターの入力装置にイメージスキャナーを有する場合には、紙に描かれた絵、写真、文字等を入力読み込みできる。そして、それらをモニター画面に出力されて頁画面全体又は各駒内に表示できるようにする。それらの絵、写真、文字等はそのまま漫画の背景、下絵等に利用できる。さらに、イメージスキャナーで読み込まれたワープロで表現できない文字、即ち、強調文字、変形文字など特殊な文字を前記漫画の背景、下絵等の上にさらに上書きして表示できるようにする。また紙に描かれた絵をイメージスキャナーによってモニター固面に表示して、この表示された絵を前記下絵の上にさらに上書きして表示するなど、紙上に保存しておけばこの絵を繰返し何度も利用することができる。
【0039】また、前記絵のデーターの入力装置にモデムを有し、通信回線を介して送られた絵のデーターをモニター画面に出力された頁画面全体又は各駒内に表示できるようにする。そうすれば、本を運搬することなく、漫画を海外にまで発信できるし、海外の漫画を受信することができるようになる。
【0040】また、前記入力装置にマイクを、出力装置にスピ−カ−を有し、絵のデ−タ−及び文字デ−タ−の指定した区画及び頁画面全体又はその内の一部及びは各駒内の区画にカ−ソル又はマウスカ−ソルを移動してクリックするとスピ−カ−からあらかじめマイクを用いて書込みしてある音声デ−タ−がスピ−カ−に出力されるようにする。これまでの漫画は文字のスペ−スが多くを占めている。しかし、モニタ−画面で見る漫画においては、モニタ−画面を操作とながら文字を音声出力したり、漫画に文字を書込まずに仕上げることができるようになる。そうすれば絵の中に無理な吹出しを入れなくても済む。
【0041】また、前記絵のデ−タ−が、三次元立体デ−タ−であり、任意の視角を選択してその立体を表示できるようにする。例えば、一人の人物の三次元立体デ−タ−によって、前後左右斜め方向等の選択ができ、顔の表情、手足等体の動作が表せる。そしてその三次元立体デ−タ−を紙上の二次元平面デ−タ−に置き換えで書き込み表示できるようにする。駒の中に、呼び出した背景の絵にその三次元立体デ−タ−から作られた二次元平面デ−タ−を書き込んで一つの駒を完成させることができる。
【0042】また、前記絵のデ−タ−が、テレビ又はビデオ映像を基に、画像デ−タ−を動画として又はその中から任意の静止画像デ−タ−を取り出してその静止画像又は動画の中から選択した一瞬の画面をデジタル化して絵としてモニタ−画面に表示できるようにする。そのデジタル化した一瞬の場面をモニタ−画面に表示したら、これを駒の背景部分としてそのま使用するか、又は下絵として利用する。
【0043】また、前記絵のデ−タ−の線で囲まれた空間内を、あらかじめ設定してある色及び図柄に塗り換えできるようにする。図形製作ソフトの一般的なペイントプログラムの手法であるが、漫画には着色、ハッチング、網掛け、ボカシ等の表現が多用されるが、その場合に大変簡単に絵の面的処理を行なうことができる。
【0044】また、図形製作ソフトの一般的な編集手法を利用することができ、前記駒内の一部又は全部の絵のデ−タ−の切り取り及び張り付けの機能をもたせると、部分修正などが容易となる。
【0045】また、前記頁画面内に絵のデ−タ−に上書きして吹出し又は吹出し空間を呼び出して表示できるようにし、その吹出し空間内に文字デ−タ−を書き込めるようにする。吹出しは一つの独立した文字デ−タ−専用枠としてプログラムすることもできる。そしてこの文字デ−タ−専用枠内にワ−プロを使用して文字記入でるようにする。
【0046】また、前記一つの駒から次の駒に移動すると、その駒内に直前の記憶した絵のデ−タ−を自動的に呼び出して表示できるようにする。駒画面は連続することも多いので、自動設定にして画面を呼び出せば次の駒の効率的な製作ができる。
【0047】また、別にあらかじめ記憶させた絵のデ−タ−を使用出現頻度に応じた優先順序で並べ換えできるようにし、呼び出したい下書用の絵のデ−タ−を効率良く選択して呼び出しできる。
【0048】また、上記コンピュ−タ−を用いた漫画の製作方法で作られた漫画は、記憶させた絵のデ−タ−を頁順に並べてその順にスクロ−ルしながら連続してモニタ−で見られるようにし、又はその表示画面に同時に画面の任意の区画にカ−ソル又はマウスカ−ソルを移動してクリックしてスピ−カ−から音声を聞けるようにして完成した漫画をモニタ−画面で見ることができる。
【0049】さらに、完成した漫画を、記憶させた絵のデ−タ−を頁順に並べてその順に頁捲りしながらモニタ−画面で見ることもできる。さらに、前記記憶させた絵のデ−タ−を頁順に頁捲りし、ある駒にさしかかったら、その駒から別のスト−リ−の頁に入り込む方法もできる。例えば同時平行的に進行するスト−リ−を複数の枝順番に並べ換え、移れるようにする方法も可能である。その駒に関連する過去の追憶や、関連デ−タ−を呼び出し表示してスト−リ−に変化をもたせたり、その人物の心理解説したり、見る人の選択事項を挿入すると紙による漫画では表現できない描写技法が可能となる。
【0050】また、前記駒内の一部又は全部の絵のデーターにカーソルを合せキー又はマウスを押すと、デジタル化して記憶したテレビ又はビデオ映像の動画がそのまま又はその静止画像としてモニター画面の全部又は一部に出力表示され、テレビ又はビデオ映像が終わるとまた元の画面に戻るようにして上記製作方法で作られた漫画をモニター画面で見ることができる。
【0051】また、上記コンピュ−タ−を用いた漫画は、モデムを有し、絵、文字又は絵、文字、音声のデ−タ−を通信回線を用いて別のコンピュ−タ−システムから出力及び入力できるようにすればそれを基に別の所にいながらモニタ−画面で見ながら製作することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明は上記のようで、コンピュ−タ−を用いて漫画の製作がだれでも簡単にでき、できた漫画をモニタ−画面で見ることが可能となる。そして、コンピュ−タ−を介することによって、写真、テレビ、ビデオ、CD、録音テ−プ、通信デ−タ−等各種メディアを利用して、漫画の表現手法を飛躍的に高めるとともに、各種専門的分野の複雑な描写など、手間暇かかり且つデツサン力や立体表現力などの芸術的センスの必要な手書部分をコンピュ−タ−に読み込んだ画像に置き換えて利用すればだれでも簡単に漫画を製作することができるようになる。
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