2.イグアスの滝(アルゼンチン、ブラジル)



ブエノス・アイレス市内のアエロパルケ(国内線空港)を出発し、イグアス空港(アルゼンチン側)に到着しました。空港では、ブエノス・アイレスの日系旅行社で手配してもらった現地ガイドが私を待っていました。片言の英語を話すということでしたが、私のスペイン語の方がレベルが上だったので、結局、ずっとスペイン語で話をしていました。

到着したのが既に午後だったため、ガイドは滝の見物を翌日(アルゼンチン側)と翌々日(ブラジル側)にすることを私に勧めてきました。一応同意したのですが、この到着当日にすることがなくなってしまいました。「ワンダという水晶が取れる村があるので、是非行こう」と熱心に誘うものですから、仕方なく現地に向かったのですが、大体想像がつくように、ただ私に「土産屋」で買い物をさせたいだけのようでした。水晶の原産地というわりには値段がやたらに高かったので、結局そこでは何も買いませんでした。

ホテルのあるプエルト・イグアスの街に戻りました。ちょっと散策してみたのですが、やたらに小さな街でしたので、あまり面白くありません。街からイグアス川の川岸に出てみると、対岸にブラジル側、遠方にパラグアイ側を臨むことができました。

翌朝、ガイドに連れられてイグアス国立公園(アルゼンチン側)の入場ゲートに向かいました。ゲートからは滝は全然見えません。どうやら、ここから鉄道に乗って近くまで行くようです。地図を見てみると、大小300の滝が幅約4キロメートル(世界最大)に渡って流れ落ちています。川の中央が"コ"の字型に大きく抉られて滝となっているような感じです。なお、アルゼンチンでも基本的に英語は通じないのですが、国立公園の職員は、どういうわけか英語が堪能な人たちばかりでした。

とりあえず、イグアスの滝の最大の見所である"悪魔ののどぶえ"を見るために、鉄道で終点まで向かいました。しかし駅からは相変わらず何も見えません。そこから川の上に橋が掛かっていたので、歩いて滝の方向に向かいました。川幅が大変広く、いつまで経っても滝が見えません。1キロメートルほど歩くと、ようやく滝が見えてきました。

展望台からは、滝の上から大量の水が落下するのを眺めることができ、本当に迫力満点でした。水しぶきも凄まじかったです。(滝全体で毎秒6万5000トンの水量が流れ落ちているらしい。)しかし水が濁ってるためか、「ナイアガラの滝」のように美しい感じではありませんでした。

(写真7:アルゼンチン側から見た”悪魔ののどぶえ”)

(写真8:スピードボートから臨むイグアスの滝)
その後、国立公園内のジャングル・クルーズ・ツアーに参加しました。まずボートに乗って1番目の鉄道駅まで戻った後、そこから大型ジープに乗ってジャングル内を進みました。そしてボート乗り場でスピードボートに乗り換え、滝壷に突入。

ポンチョを被っていたのですが、滝が頭上から落ちてくるような状況だったため、ほとんど役に立たず、ボート乗り場に戻ってきた時には、全身ずぶ濡れになっていました。これに参加する際には、予め水着に着替えておきましょう。
レストランで昼食を取りながら服が乾くのを待っていましたが、屋内だと全然乾きませんので、外に出て滝周辺の遊歩道を散策することにしました。アルゼンチン側の遊歩道は複雑な構造をしていて、滝の下側と上側の両方を歩けるようになっています。また、"渡し船"でイグアス川に浮かぶサン・マルティン島にも行けるようになっているのです。

イグアスの滝は見る方向によって全然違う景観をしているため、遊歩道を歩き回っているのも意外に楽しかったです。歩き終わったときには、もう夕方になっていました。かなりクタクタでしたので、その夜はすぐに眠ってしまいました。

(写真9:アルゼンチン側の遊歩道にて)

(写真10:イタイプーダムのビジターセンターにて)
その翌日、ガイドの車で、ブラジルとパラグアイの国境にあるイタイプーダムに向かいました。イグアス川の上を掛かる橋を通過して、ブラジルのフォス・ド・イグアスに入りました。フォス・ド・イグアスはアルゼンチン側のプエルト・イグアスと比べると大きな街でした。イタイプーダムに向かう途中、パラグアイ側の街であるシウダー・デル・エステも見えました。こちらもかなり大きな街のようです。

イタイプーダムに到着すると、バスツアーでダム周辺を回るようになっていました。午前中だというのに既に大勢の観光客が来ていて驚かされました。イタイプーダムは、全長約8キロメートル、高さが最大185メートルの世界最大のダム(水力発電所としての発電量)です。堤防がゆるいカーブを描いているところがデザイン的にユニークだと思いました。
その後、イグアスの滝に向かいました。途中にバードパーク(野鳥園)があったので、そこを訪れたのですが、意外に暑さでバテている鳥が多かったです。イグアス国立公園(ブラジル側)の入場ゲートに到着すると、そこからバスに乗って滝の近くまで行くようになってしました。バスで暫く走ると、ホテル・トロピカル・ダス・カタラタスの前に到着。そこから遊歩道を歩けるようになっていました。

アルゼンチン側とは異なり、遊歩道は1本しかなく、アルゼンチン側から流れ落ちる滝を見ながら"悪魔ののどぶえ"方向に向かうようになっていました。道がずっと下り坂だったので歩きやすかったです。この周辺には"アナグマ"が沢山生息していて、遊歩道を歩いていると急に前を横切ったりするものですから、ちょっと驚いてしまいました。

(写真11:滝周辺で見ることのできるアナグマ)

(写真12:ブラジル側から見た”悪魔ののどぶえ”)
ずっと歩いていくと滝の中段にせり出した展望台があり、そこから"悪魔ののどぶえ"の絶景が眼前に広がっていました。アルゼンチン側からは上から見下ろす感じですが、ブラジル側からは下から見上げる感じです。いずれにせよ、水しぶきは凄まじかったです。本当はそこから帰りのエレベータがあるのですが、何らかの理由で止まっていたため、結局来た道を戻らなければなりませんでした。


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