| 米国からヨハネスブルグに到着後、飛行機を乗り換え、ジンバブエのビクトリア・フォールズ空港に入りました。有名な観光地であるのにも関わらず、空港の造りは簡素でした。現地に降り立ったのは、ほとんど白人観光客のようでしたが、家族連れがやたらと多い韓国人の団体客もいました。ビクトリア・フォールズ周辺では、どういうわけか、この韓国人団体客と一緒になることが多かったです。 空港からはタクシーで街の中心部に向かいました。有名な観光地であるのにも関わらず、街は思ったほど発展していませんでした。車体に”いづみ幼稚園”と書かれた日本の幼稚園の通園バスが、そのまま走っていました。 |
(写真1:大人を乗せて走る”いずみ幼稚園”の園児バス) |
(写真2:ビクトリア・フォールズのジンバブエ側) |
ホテルから滝まで、わずか徒歩15分ということもあり、とりあえず、歩いて滝に向かいました。上空に向かって水煙が上がっているので、滝の方角を確認するのは容易でした。近くに行くと轟音が聞こえてきます。入場料を支払って国立公園の中に入ると、早速滝が見えてきました。 全長約1.7キロメートルもあるため、遠くまで一直線に滝が連なっている感じです。落差は約100メートルもあるのですが、滝の水が細長い渓谷に向かって落ちていくような感じであるため、それほど高さは感じませんでした。この時期は水量こそ少なかったものの、それでも凄い迫力です。立ち上る水煙の影響で、まるで雨が降っているようです。もっと水量があると更に迫力があるのでしょうが、その場合は大量の水しぶきで滝自体が見えなくなってしまうそうですから、これくらいがちょうど良いのかもしれません。 |
| 滝を見物後、ビクトリア・フォールズの街に戻りました。お腹が空いてきたので食事でもしようかと思ったのですが、表示はジンバブエ・ドルのみ。手持ちの米ドルを銀行で両替しようとすると、1米ドル=250ジンバブエ・ドルなのですが、この公式為替レートは完全なボッタクリ。この為替レートでジュースや水を1つ買うと、8ドル(1000円近く)もします。実際のジンバブエドルの価値は、この10分の1程度です。ですから、闇両替せざるを得ないのですが、路上での両替は騙されたりするリスクが高く危険ですので、私は旅行代理店でこっそりしてもらいました。 こんな奇妙なことになっているのは、現地の経済が崩壊しているからです。ジンバブエは1980年に白人国家ローデシアから黒人国家として独立。当初は大地主である白人たちとの協調路線を取りますが、2000年頃から白人農園主からの土地の強制収用が始まりました。しかしながら、農業ノウハウのない黒人がマトモに農園を運営できるはずもなく、農業システムが完全に崩壊。その結果、第二次世界大戦以来、最悪と言われる1000%のインフレが起こっています。そのため、紙幣の代わりに中央銀行発行の小切手(今年の夏までしか使えない)が流通していました。 |
(写真3:紙幣ではなく、中央銀行発行の小切手) |
翌日は、闇両替してもらった旅行代理店で申し込んだボツワナへの1日ツアーに参加しました。ビクトリア・フォールズの街はジンバブエの外れにあたり、ザンビアやボツワナと国境を接しているのですが、どういうわけか、隣接するザンビアやボツワナのバスがジンバブエ国内には入って来ないため(国境で多額の通行料を請求されるらしい)、ビクトリア・フォールズからボツワナ国境までバスで送ってもらい、ボツワナ側に入ってから現地ツアーに参加するようになっていました。 |
(写真4:ボツワナ国境にあったコンドームの無料配布箱) |
経済が崩壊しているジンバブエとは異なり、ボツワナはアフリカ有数の富裕国です。20世紀後半にダイヤモンドが発見されて以降、アフリカの最貧国の1つから富裕国に成り上がりました。そのため、ジンバブエやザンビアと比べると道路が格段に綺麗です。また、医療費タダのバラマキ行政をしています。2002年から2004年くらいまでは、ムーディーズによる国債の格付けが日本よりも上だったくらいです。 こんなわけで、ボツワナは非常に豊かな国なのですが、何とエイズの感染率が世界最悪。成人の3人に1人以上がHIVに感染しているそうです。その影響からか、国境事務所ではコンドームを無料配布していました。私は現地で何も悪いことをする予定はなかったので、もちろん1つも取りませんでしたが・・・。 |
| ボツワナに入ると、そこはもう、チョベ国立公園となっています。この1日ツアーでは、午前中にチョベ川で大量のカバを見てから、午後にサファリで大量の象を見るようになっていました。ここで”大量のカバ”とか”大量の象”と書きましたが、これらは別に現地で餌付けして飼っているわけではなく、野生で生息しているものです。特に、象の生息密度はアフリカ大陸で最大らしく、相当運が悪いのでもない限り、必ず象の群れを見ることができるそうです。 | (写真5:チョベ国立公園で見掛けた象の群れ) |
(写真6:豪華なビクトリア・フォールズ・ホテルの内部) |
ジンバブエのビクトリア・フォールズの街に戻ってからは、夕食を取りに、現地随一の高級ホテルであるビクトリア・フォールズ・ホテルに向かいました。この時期、ビクトリア・フォールズの街中は、地元の観光客で溢れていて黒人だらけで、あまり白人観光客を目にすることはなかったのですが、ビクトリア・フォールズ・ホテルでは白人観光客しか見かけませんでした。イギリス植民地時代からの由緒正しいホテルだからでしょうか?なお、食事は大変美味しかったです。 |
| その翌日はタクシーでザンビア国境に向かいました。ビクトリア・フォールズのザンビア側を見てから、長距離バスでナミビアに移動するためです。ナミビアへの長距離バスもジンバブエ国内には入ってこないため、自力でザンビア国境まで行く必要があったのです。 ザンビア側の国立公園内の遊歩道はジンバブエ側よりも綺麗で、かつ、公園入場料はジンバブエ側よりも安かったです。遊歩道も滝に沿った形に作られていますから、ジンバブエ側よりも遥かに見やすかったです。そういった意味では、ザンビア側の方がお得感があります。 滝の観光後は、国境事務所から長距離バスに乗り込み、ナミビア国境へと向かいました。ザンビアを走っている間、特筆すべきものは何も見えませんでしたが、走っている自動車の9割がカローラで、タクシーが全部カローラであることに気が付きました。 |
(写真7:ビクトリア・フォールズのザンビア側) |
→ 2.ナミビア(エトーシャ国立公園、ナミブ砂漠)
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