(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開実用新案公報(U)

(11)【公開番号】実開平5−74580

(43)【公開日】平成5年(1993)10月12日

(54)【考案の名称】新しい碁盤

(51)【国際特許分類第5版】

A63F 3/02 511 G 8907-2C

N 8907-2C

522 Z 8907-2C

【審査請求】未請求

【請求項の数】23

【全頁数】10

(21)【出願番号】実願平4−27822

(22)【出願日】平成4年(1992)3月16日

(71)【出願人】

【識別番号】591179592

【氏名又は名称】本田 ○久

【住所又は居所】京都府京都市東山区白川筋三条下る2筋目西入堤町xxx

(72)【考案者】

【氏名】本田 ○久

【住所又は居所】大阪府枚方市町楠葉1丁目xxx

(57)【要約】 (修正有)

【目的】 461空間の新しい碁盤によりゲームを楽しみながら論理学・論理回路・法学・化学の学習をすることができる。

【構成】 任意の円に内接する正方形を描く。つぎに、正方形の縦軸・横軸を十七等分し、円周上まで直線を延長する。そして、正方形以外の空間領域にも垂直線・水平線で区分し、461空間を構成する。461空間を49空間・169空間・243空間に三分割し、それらを大前提領域・小前提領域・結論領域に区分する。つぎに、461空間に論理学の基礎的要素を配置する。そして、論理学の応用分野を構成し、さらに、化学の元素記号を原子番号順と周期別に構成する。

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項1】 461空間の新しい碁盤

【請求項2】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中に情報処理の過程を構成したもの」

【請求項3】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中に必要条件と十分条件及びペアノの基本概念と基本命題を構成したもの」

【請求項4】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中に推論の進め方を構成したもの」

【請求項5】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中に論理語を構成したもの」

【請求項6】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中に論理式と電子回路の対応を構成したもの」

【請求項7】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中にブ−ル演算の回路名・回路記号を構成したもの」

【請求項8】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中に組み合わせ回路7素子数字を構成したもの」

【請求項9】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中にハッセ図を構成したもの」

【請求項10】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中にハッセ図を構成しベン図を配置したもの」

【請求項11】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中に論理学の中の群論的構造・クラインの四元群を構成したもの」

【請求項12】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中にA・E・I・O命頒の相互関係を構成したもの」

【請求項13】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中に論理学の幾何学的表現四つのアトムを構成したもの」

【請求項14】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中にA・E命題の図式化とハッセ図への融合を構成したもの」

【請求項15】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中にA命題の図式化(全順序)を構成したもの」

【請求項16】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中にE命題の図式化(全順序)を構成したもの」

【請求項17】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中に義務論理(フオン・ライト)の法学への応用を構成したもの」

【請求項18】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中に義務論理(アンダソン)のP・O・I・Fの相互間の関係を構成したもの」

【請求項19】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中に義務論理の大前提・小前提・結論(P・O・I・F)のそれぞれの領域を構成したもの」

【請求項20】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中にTVの生活笑百科(法律相談)を構成したももの」

【請求項21】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中に論理学史(ブール束・近縁の束構造)を構成したもの」

【請求項22】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中に元素記号を原子番号順に構成したもの」

【請求項23】 461空間の新しい碁盤「丸い碁盤の中に元素記号を周期別に構成したもの」

【考案の詳細な説明】

【0001】

【産業上の利用分野】

この考案は、新しい碁盤に関するものである。

【0002】

【従来の技術】

19×19の361目である。

【0003】

【考案が解決しょうとする課顕】

これには、次のような欠点がある。

(イ)361目に限定されており、空間的領域が抽象的でわかりにくい。

(ロ)すでに伝統的な定石が確立しており、自由な発想に制約がある。

(ハ)19×19の361目では、単なる加算・減算だけで他に活用で

きない。

【0004】

【問題を解決しょうとするための手段】

(イ)461空間の新しい碁盤は、ゲームを楽しみながら学習をするこ

とができる。

(ロ)461空間の新しい碁盤は、空間的領域を「論理学」・「論理回

路」・法律学・化学の学習に活用することができる。

(ハ)461空間の新しい碁盤は、論理語について『もし、しようと思

えば、私たちは、この論理語の数をもっと減らして「ない」と「

あるいは」の二つにすることもできる。後でわかることであるが、

「ならば」は「ない」と「あるいは」の二つで置きかえられるし

「そして」は「ない」と「あるいは]の二つで表すことができる

からである。』(p.88)ことがハッセ図により容易に理解す

ることができる。

(ニ)そして、461空間の新しい碁盤は、「論理学史」(p.15)

「実際、図17を眺めてみると図19における融合によって0=

abが成立して」いることがハッセ図(有機的集合体)と比較す

ることにより、どのように修正されたかその痕跡を明確に把握す

ることができる。

(ホ)また、461空間の新しい碁盤は、「論理学史」(p.5)「古

代ギリシヤに始まったヨーロッパの論理学史の発展の研究は、実

はこうした半順序構造によるものをどのようにして齧りとったか

、つまり、どれとどれの部分を発見しついにその全貌をつかみと

ることができたのはいつかという問題にほかならないのである。

」ことが容易に理解することができる。

(ヘ)さらに、論理学史の流れの中で、義務論理は如何にして記号化さ

れたか、フォン・ライトの体系からアンダソンまでの発展の過程

が明確になり法律学の学習に応用することができる。

(ト)義務論理をT・Vの生活笑百科に適用し具体的に当事者の相互関

係を図で示すことにより問題点が把握でき適正な判断をすること

ができるようにする。

(チ)元素記号と原子番号の関連が電子軌道をいかにして修正している

か、そして、元素の周期表を作成し化学の学習に活用することが

できるようにする。

(リ)461空間の新しい碁盤は、わかり易い点ですぐれている。

(ヌ)461空間の新しい碁盤は、学習用に活用することができる。

【0005】

【作用】

373空間の新しい碁盤は、学習用に活用することができる。

【0006】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。

(イ)任意の円の中に内接する正方形を構成する。

(ロ)つぎに、正方形を垂直及び水平に十七等分する。

(ハ)そして、任意の円−正方形(17×17)以外−の領域にもそれ

ぞれ同じ線を追加すれば、美しい461空間が構成される。

(ニ)この461空間の中に次のように論理学の基礎的要素を配置する。

■情報処理の過程

■必要条件と十分条件・ペアノの基本概念と基本命題

■推論のすすめ方

■論理語

つぎに、論理学の応用分野を構成する。

■論理式と電子回路

■ブール演算の回路名・回路記号

■組み合わせ回路7素子数字

そして、ハッセ図を軸にしてつぎのように配置する。

■ハッセ図(有機的集合体)

■ベン図

■クラインの四元群

■A・E・I・O命題の相互関係

■論理語の幾何学的表現四つのアトム

■A・E命題のハッセ図への融合

■A命題の図式化

■E命題の図式化

■義務論理(フオン・リスト)の法学への応用

▲10▼義務論理(アンダソン)の法学への応用

▲11▼P・O・I・F述語相互間の関係

▲12▼TVの生活笑百科(法律相談)への応用

▲13▼ブール束・近縁の束構造

▲14▼化学の元素記号を原子番号順に構成する。

▲15▼化学の元素記号を周期別に作成する。

本案は、以上の構造でこれを使用するなら461空間の新しい碁盤としてゲーム

を楽しみながら論理学・論理回路・法律学・化学に親しむことができる。

なお、論理学は、岩波新書「現代論理学入門」沢田充茂著・「新しい数学」矢野

健太郎著、岩波全書「論理学史」山下正男著、「論理数学」田村三郎著を参考に

した。

また、義務論理学は、岩波現代法講座15巻「現代法学と記号論理」太田知之著

を参照した。「述語論理」の応用は、法律家のためのコンピュータ利用法論理プ

ログラミング入門加賀山茂著を参照した。そして、化学記号は、ブルーバックス

「元素とはなにか」吉沢康和著を参照した。

【0007】

【考案の効果】

従来のように361の目を使用しないので直接空間を数えることができる。また

、空間を数えるとき他の領域との比較が簡単にできる。即ち、座標は特定の固有

名詞で表すことができ、空白部分であればの右2間ということで特定するこ

とができる。

また、次の点についても容易に理解することができる。

■論理学史の全体像を461空間に構成することにより論理学の枠組みを系統的

に把握することができる。

■ハッセ図から、A・E命題がいかに修正されたかその痕跡を理解することがで

きる。

■「論理の数学的分析」「…論理学と数学とがたがいに別なものではなく、新た

に一つのものとして構成されねばならない、という概念を物語っている。そして

実際にブ−ルは数と算術式を用いて論理の諸法則を表現するのに成功したのであ

る。」(現代論理学入門p.96)ことがコンピュータに与えた影響を理解する

ことができる。

■フオン・ライトの義務論理

■アンダソンによる発展

■論理学史の全体的統一的把握

■化学記号の学習方法

次に、上記について具体的に説明する。

■461空間にハッセ図(有機的結合体)を構成する。〔図9〕

■情報処理の過程「…保存されている情報のより有効な活用には十分とはいえな

い。より有効な活用のためには、たとえば、私たちのもっている二つ以上の情報

から、どのような新しい情報が確実なものとして引きだされ私たちの情報をより

豊かな、そして真実なものとすることができるか、ということに関する方法が必

要である。」(現代論理学入門p.13)から図のように単純化することができ

よう(現代論理学入門p.15)

「知る」という言葉の意味(p.38)・「論理的に知る」ということ(p.3

9)記号の働きを組織的に理解する学問の分野は現在では記号論と呼ばれる。(

p.38)記号の種類(p.51)語は一定の規則にしたがって主として形成さ

れ、さらにその文がだれかによって使用され、彼の言明となることが必要である

。(p.54)事物や出来事について「よりよく知る」ということはそれらにつ

いてのより多くの情報をもつことである。そのためには私たちは、一つの文で表

されただけの情報ではなくて、より多くの文による、しかもバラバラな情報では

なくて関係づけられ秩序づけられいわば体系化された情報をもたねばならない。

このことはまた文と文との正しい結びつきを要求するであるう。(現代論理学入

門p.54)

■必要条件と十分条件(ベン図)(新しい数学p.75)

ペアノの基本概念と基本命題 イタリヤの数学者ペアノは純粋数学を自然数へ、

いいかえれば数学を算術へ還元することに成功した。「…数学や算術だけに特有

なものを一切ふくまない最も普遍的で基本的な概念だけで述べられていることに

なる。(p.77)

■条件文(現代論理学入門p.94)の真理表と選言文(p.91)は同値であ

る。また、連言文(p.91)と選言文(p.91)は同値である。〔図3〕し

たがって、「ならば」は「ない」と「あるいは」・「そして」は「ない」と「あ

るいは」に置きかえらたことになる。〔図3〕

■論理式と電子回路の対応(現代論理学入門p.211)

「…一般に数学の表現を論理的表現におきかえることが可能であり、また論理の

基本的な結合様式(図4)これを同型の機械の回路にうつしかえることができる

から、数であろうと何であろうと論理的に表現が与えられるものは機械におきか

えることができるかも知れない」(p.210)また、加算二桁電子計算機(新

しい数学p.189)も論理式と電子回路に対応している(新しい数学p.19

0・p.193)ことも理解できる。〔図4〕

■推論の進め方「一つの推論は、すべての前提が真なら、結論もまた真であると

き、そしてそのときにかぎり有効であるといわれます。(新しい数学p.80)

(イ)限定記号 (新しい数学p.84)

(ロ)ドウ・モルガンの法則 (新しい数学p.87)

■論理語『…「そして」・「あるいは」・「ならば」に「ない」という否定の語

を加えて、四つの基本的な論理語とよぶことにしょう。「…でない」という語は

他の論理語のような結合はしないが、やはり対象に関係する語ではなくて一つの

語や文をその反対の意味に変形するものとして、やはり基本的論理語の一つに属

する。』(現代論理学入門p.88)

「…このような論理語が結びつける文の内容はこれを日常語で明示する必要はな

いのであるから…もっと簡単にしてp,q,r,…という記号(これを論理変項

という)でおきかえ、…「ない」「そして」などの論理語を日常言語に属さない

一般的な記号で表して…‘p∨q’‘p・−q’‘p⊃q’ というふうに簡単

な記号で表すことができる。」(p.88・p.89)

■「ブ−ルの意図は論理の複雑な推理や証明の仕方を数学の計算と同じく正確に

厳密に計算できるようにするために、論理に代数的な表現をあたえたのであった

。」・「論理的な真偽の決定ということは、論理語によって結合されているある

複合文の結合の仕方が、いつでも、どこでも、どのような事柄に関しても妥当す

る、ということを見い出すことである。」ことが理解できる。(現代論理学入門

p.99)〔図6〕

■各ブール演算の回路名・記号名がハッセ図に対応していることがわかる。〔図

7〕

▲10▼組合わせ回路7素子数字表示用デューダーは、二進数に置き換えられて

おり入力と出力の対応関係が理解できる。〔図8〕

▲11▼ハッセ図「この図式はドイツの抽象代数学者ハッセらによって19世紀

の末ないしは20世紀になってから考案されたものである。アリストテレス自身

は、図30に示したようにユークリッドの比例論で見られるような幾何学図形を

造ったと考えられる。(論理学史p.51)

▲12▼ハッセ図にベン図を配置したもの

「…一つの全体集合1のなかに二つの部分集合AとBがある場合は、その結びA

∪Bを表すベン図式は次ページのようになります。

もちろん、斜線が施した部分がA∪Bを表しているわけです。(新しい数学p.

27)また「二つの集合AとBがあった場合、AとBの両方に属するすべての要

素の集合をわれわれはAとBとの交わり、または共通集合と呼んで、これを記号

A∩Bで表します。(p.29)以下ベン図と記号を対応させ〔図10〕のよう

に表すことができる。

▲13▼論理学の中の群論的構造(論理学史p.50)

ットは図で見る限り垂直軸と水平軸の双方に関して対称である。

したがって、それらクワルテットの中の四つのエレメント同士の間の変換操作は

、群論でいうクラインの四元群をつくる。〔図11〕

▲14▼論理的主語xとその述語F

「…現代の論理学ではまず第一に、最も根本的な安定した主語から出発して他の

ものは一切を述語として用いることによって述語の論理を始めようとする。(こ

れを狭義の述語論理、または、第一次述語論理と呼ぶ)そしてつぎに、この領域

で確立された方法を基礎としてこれをさらに拡大することによって第一の段階で

述語としていたものを主語としてこれに述語を与え、さらにこれを主語としてよ

り高次の述語を与える。(これを拡張された述語論理または高次述語論理という

)というように段階の区別をもうけるのである。(現代論理学入門 p.118

「…もっとも基本的な主語−述語からなる二つの文の特定の組み合せと考えるこ

とができるすなわち、‘SはPである’という一般的な主語−述語文は‘Fx’

‘Gx’という二つの文によって構成されていると考える。そしてこの場合‘F

x’はもとの文の主語に対応し‘Gx’は述語に対応していることがわかる。(

現代論理学入門(p.118・p・119)・論理学史(p.3)「すべてのx

はFである」、すなわち「すべてのxについてそれがFである」を‘∀(x)F

x’「あるxはFである」、すなわち「Fであるようなあるものxが少なくとも

一つは存在する」を‘(∃x)Fx’と表現する‘∀(x)’を全称記号‘(∃

x)’を存在記号と呼ぶ」(P.120・P.136)「さて、量化された主語

−述語の文に否定の場合を加えると古来A・E・I・Oの名称でよばれている左

の四つの場合が出てくる」(現代論理学入門p.118)また、対当表をハッセ

図に表せば〔図12〕のようになる。そして「…A・E・I・Oを出発点とする

三段論法は、結局a,bといった名辞を最小の要素として出発するという意味で

名辞論理学といえる。しかしそれは単に名辞を論じるだけにとどまるのではなく

、名辞からできあがった4種の命題,そしてさらにそうした命題どうしの含意関

係をも論じるという意味で、論理学の名に恥じないものでありこの三段論法は、

人類史上最初の論理学であるということができる。(論理学史p.13)「オイ

ラーの図式は、IとOに対する図式は同じだとしても、AとEとはそれぞれいま

の図とは違ったものを使わねばならず、それで三段論法を表現するとなれば、図

31からもわかるようにひどく多様なものになってしまうからである(論理学史

p.52)〔図12〕

▲15▼論理学の幾何学的表現四つのアトム

「…図1と位相的な同等な図4を見よう。そうするとそのアトム性が明瞭に読み

とれ、そうしたアトムからどのようにして分子が作られ、それらアトム,分子そ

して最大分子である全論理空間なるものが互いにどういう順序関係をなしている

かが一目で了解できるであろう」(論理学史p.5)〔図13〕は上記の図4を

丸い碁盤に構成したものである。

▲16▼「図1では全論理空間は、四つのアトム的要素から構成されているので

、AとEを表示するには、それらの四つのうちのabおよびabを消してやる,

つまり、それらをOと等置してやればよい。するとAは図17のとおりとなる。

この図は、図1を、図19のような方法で合体させることによって18個のエレ

メントからなるハッセの図式を変化させて、6個のエレメントからなる図式をつ

くったものである。。つぎにEもまた同じ方法でつくられた図式,図18によっ

てあらわすことができる。(論理学史p.14・p15・p.16)そして、図

17から図19への合体は

。〔図14〕・〔図15〕・〔図16〕の印は、A・E図には不要であること

がわかる。

▲17▼法学における記号論理−その概要

「記号論理を法学に応用する試みは、すでに、かなり行われている」「そのよう

な試みは便宜上、次の五つのグループに分けられうるだろう。第一に、法学にお

いて用いられている推論がどのような推論形式にもとづくものかを研究する際に

、記号論理が応用されている…。第二に、条文や契約条項を命題論理の命題式へ

と翻訳することによって、構文論上の多義性を発見しそれを除去し、さらに機械

的な推論を可能ならしめようとする試みがある…。第三に、法学上の諸概念−こ

とに権利概念−を分析する手段として記号論理の技術を利用する試みがある…。

第四に、一定の問題に関する過去の判例を分析しどのような事実の組み合せがど

のような結論をもたらすかをあきらかにする手段として、ローラーは記号論理の

技術を用いている…。第五に、確立論理を事実認定の問題に応用することが可能

であると、しばしば指摘されている。

(岩波講座現代法15巻p.294)

『義務論理は、「…しなければならない」、「…は許されている」、「…は禁止

されている」というタイプの文章に関する論理学である』(p.315)が「義

務論理をはじめて体系化したのは、フィンランドの論理学者フォン・ライト」で

あり彼の体系は〔図17〕のようになる。

(1)記号(p.312)

(a)変項A・B・Cは個々の行為を指す

(b)&・∨・〜・→

(c)四種類のdeontik oprator

P・F・O・I

(2)公理(p.313)

<公理1> OA→PA

<公理1> P(A∨B)=PA∨PB

フォン・ライトは、このような公理および定義を基礎として、推論が妥当か否か

を機械的に決定する方法を明らかにしている。(p.313)〔図17〕

▲18▼アンダソンによる発展

アンダソンによるフォン・ライトの体系は次の二つの方向に向かっている、とい

えよう。(p.314)

(1)「…を許されている」を基礎概念として組立てられているフォン・ライト

の体系を制裁(sanction)とか罰(penalty)を基礎概念とする

体系に組立てなおすこと。(p.314)そして、「…命題常項としてSをつけ

加え、さらにSに関する公理 ◇〜S(Sでないことは可能である、すなわち、

Sを避けることができる)をつけ加えたものが義務論理の体系となる。(p.3

15)

(2)Opのpの部分の内部構造が明瞭になるように記号化すること。(p.3

15)そして「義務論理を利用することによって、アレンの方法では解決できな

いところの次の三つの問題を解決することが可能となろう。

(a)規範概念相互間の論理的関係を基礎にした推論を形

式化することが可能になる。

(b)或る否定詞は何を修飾するかも義務論理の記号法に

よって明確に表示することができる。

(c)権利・義務・権限等の言葉またはそれらを含む規範

文章の意味を明確にする有効な道具になり得ると期待

される。

(p.317)から「…或る規範文章を規範部分と叙述文

章部分とに分け、それぞれの部分をくわしく分析して行く

ことを通じて、われわれは当初与えられた規範文章におけ

る不明確な点を発見しそれを明確化しうるように思われる。

(岩波講座現代法15巻p.319)〔図18〕・〔図1

9〕

▲19▼義務論理における大前提・小前提・結論(P・F・O・I)のそれぞれ

の領域を明示して、三段論法に構成する。(法律家のためのコンピュータ入門(

p.43) そして、個別・具体的な法現象に適用し妥当な結論を導くようにす

る。〔図20〕

▲20▼論理学史(ブール束・近縁の束構造)

「…一応の結論を出してみると、まず第一に論理学の構造はブール束と密接な関

係があると断定できる。そしてこのことは、名辞論理学あるいはクラス論理学が

、図1等で表現できること、命題論理学のうちの古典論理学が図39で表現でき

ること、さらに様相論理学と限量論理学も図52や図58で表現できることから

もわかるであろう」「…こうして、論理学の歴史とは、結局、論理という衣装を

まとったブール束およびそれと近縁の束構造の全貌を見つけだすに至った道程だ

ったということができるのである。」(p.103)ことからさらに「義務論理

」〔図17〕を加えて〔図21〕を一覧することにより論理学相互の関係を明確

に把握することができるようにする。

▲21▼元素記号を原子番号順・周期別に構成する。〔図22〕・〔図23〕

【図面の簡単な説明】

【図1】 461空間の新しい碁盤である。

【図2】 461空間の中に情報処理の過程を構成した新しい碁盤である。

【図3】 461空間の中に必要条件と十分条件及びペアノの基本概念と基本命題を構成した新しい碁盤である。

【図4】 461空間の中に推論の進め方を構成した新しい碁盤である。

【図5】 461空間の中に論理語を構成した新しい碁盤である。

【図6】 461空間の中に論理式と電子回路の応用を構成した新しい碁盤である。

【図7】 461空間の中にブール演算の回路名・回路記号を構成した新しい碁盤である。

【図8】 461空間の中に組み合せ回路7素子数字を構成した新しい碁盤である。

【図9】 461空間の中にハッセ図を構成した新しい碁盤である。

【図10】461空間の中にハッセ図を構成しベン図を配置したものを構成した新しい碁盤である。

【図11】461空間の中に論理の群論的構造・クラインの四元群を構成した新しい碁盤である。

【図12】461空間の中にA・E・I・O命題の相互関係を構成した新しい碁盤である。

【図13】461空間の中に論理学の幾何学的表現四つのアトムを構成した新しい碁盤である。

【図14】461空間の中にA・E命題の図式化とハッセ図への融合を構成した新しい碁盤である。

【図15】461空間の中にA命題の図式化(全順序)を構成した新しい碁盤である。

【図16】461空間の中にE命顧の図式化(全順序)を構成した新しい碁盤である。

【図17】461空間の中に義務論理(フオン・ライト)の法学への応用を構成した新しい碁盤である。

【図18】461空間の中に義務論理(アンダソン)とP・O・I・Fの相互間の関係を構成した新しい碁盤である。

【図19】461空間の中に義務論理の大前提・小前提・結論を構成した新しい碁盤である。

【図20】461空間の中にTVの生活笑百科(法律相談)を構成した新しい碁盤である。

【図21】461空間の中に論理学(ブール束・近縁の束構造)を構成した新しい碁盤である。

【図22】461空間の中に元素記号を原子番号順に構成した新しい碁盤である。

【図23】461空間の中に元素記号の周期表を構成した新しい碁盤である。