(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】実用新案公報(Y)

(11)【公告番号】実公平1−43361

(24)(44)【公告日】平成1年(1989)12月15日

(54)【考案の名称】女性用護身具

(51)【国際特許分類第5版】

A41B 9/12

【発明の数】1

【全頁数】3

(21)【出願番号】実願昭57−33590

(22)【出願日】昭和57年(1982)3月9日

(65)【公開番号】実開昭58−135403

(43)【公開日】昭和58年(1983)9月12日

【審判番号】昭60−9364

(71)【出願人】

【識別番号】999999999

【氏名又は名称】野村 ○治

【住所又は居所】大阪府箕面市半町3丁目xxx

(72)【考案者】

【氏名】野村 ○治

【住所又は居所】大阪府箕面市半町3丁目xxx

(74)【代理人】

【氏名又は名称】代理人コード:4783 (外1名)

【実用新案登録請求の範囲】次の頁からクレームは始まります。

【実用新案登録請求の範囲】

両端部に結合用の受けリング11,12が取りついていて下腹部周囲に沿う湾曲形態となつた硬質合成樹脂材若しくは金属材からなる下腹部当接体1と、中間部がヒンジ7で結合されその自由端部がわに放尿口8が開設され且つ結合用リング9が取りついており又自由端が膣と肛門の間となる長さとなつた硬質合成樹脂材若しくは金属材からなる股間当接体2とが、T字形に一体固定された護身具本体と

中央部分と一端とにシリンダー錠体のフツク杆挿通孔が複数個長手方向に連接して設けられたフツク掛部5,5′を備え、他端が前記下腹部当接体1の一方の受けリング12に非分離結合された鎖又は金属線入り紐等の屈撓性の材料からなる胴捲着体6と

一端にシリンダー錠体のフツク杆挿通孔が複数個長手方向に連接して設けられたフツク受け部10を備え、他端が前記股間当接体2の結合用リング9に非分離結合された鎖又は金属線入り紐等の屈撓性の材料からなる後掛け紐体4と

フツクを胴捲着体6一端のフツク掛部5′の所望のフツク杆挿通孔と、前記下腹部当接体1の他方の受けリング11とに挿通して両者を分離自在に結合するとともに、胴捲着体6の胴捲着部長さを調節するシリンダー錠体3と

フツクを胴捲着体6中央のフツク掛部5の所望のフツク杆挿通孔と、後掛け紐体4のフツク受け部10の所望のフツク杆挿通孔とに挿通して両者を分離自在に結合するとともに、後掛け紐体4の後掛け部長さを調節するシリンダー錠体3′と

から構成されていることを特徴とする女性用護身具。

【考案の詳細な説明】

本考案は女性用護身具に関し、痴漢及び強姦を防止すると共に青少年の性犯罪の減少化を目的としている。

最近、下品でみだらな雑誌の氾濫、露骨で猥褻な映画、演劇の興行等は目を覆うものがあり、凝れと裏腹に、青少年に限らず成人の性犯罪が著しく増大している。これら印刷業界、映画、演劇界が自粛するならば、前記性犯罪の増加をある程度食い止め得るのであるが、社会に要求する者があり、これが利益を生む以上各界の自粛は望み得ない。反面これらの取り締まりも充分に行われないばかりか取り締まり基準までも緩み益々エスカレートしていく兆しである。

このような現況社会においては他力本願ではなく、女性自身が身を護る術を備えなければならない。現に痴漢、強姦等に遭遇した場合の撃退術を身につけたり、呼笛を携帯する等が推奨されているが、これとて充分な護身手段とは言えない。

斯る現状に鑑み、痴漢、強姦者に失望感を与えて犯罪行為を中止させ或いは強姦の目的が達成できないもので、しかも、着用者の体型に沿うよう変形するところの女性用護身具を考案した。

本考案は図に示す如く、

両端部に結合用の受けリング11,12が取りついていて下腹部周囲に沿う湾曲形態となつた硬質合成樹脂材若しくは金属材からなる下腹部当接体1と、中間部がヒンジ7で結合されその自由端部がわに放尿口8が開設され且つ結合用リング9が取りついており又自由端が膣と肛門の間となる長さとなつた硬質合成樹脂材若しくは金属材からなる股間当接体2とが、T字形に一体固定された護身具本体と

中央部分と一端とにシリンダー錠体のフツク杆挿通孔が複数個長手方向に連接して設けられたフツク掛部5,5′を備え、他端が前記下腹部当接体1の一方の受けリング12に非分離結合された鎖又は金属線入り紐等の屈撓性の材料からなる胴捲着体6と

一端にシリンダー錠体のフツク杆挿通孔が複数個長手方向に連接して設けられたフツク受け部10を備え、他端が前記股間当接体2の結合用リング9に非分離結合された鎖又は金属線入り紐等の屈撓性の材料からなる後掛け紐体4と

フツクを胴捲着体6一端のフツク掛部5′の所望のフツク杆挿通孔と、前記下腹部当接体1の他方の受けリング11とに挿通して両者を分離自在に結合するとともに、胴捲着体6の胴捲着部長さを調節するシリンダー錠体3と

フツクを胴捲着体6中央のフツク掛部5の所望のフツク杆挿通孔と、後掛け紐体4のフツク受け部10の所望のフツク杆挿通孔とに挿通して両者を分離自在に結合するとともに、後掛け紐体4の後掛け部長さを調節するシリンダー錠体3′と

から構成されていることを特徴とする女性用護身具を要旨としている。

以上構成した本考案の女性用護身具は、褌と同様に女性の下半身に装着して使用するのである。即ち、下腹部当接体1を臍下に当てて胴捲着体6で胴部を巻き、その端のフツク掛部5′の所望のフツク杆挿通孔と下腹当接体6の結合用の受けリング11とにシリンダー錠体3のフツク杆を挿通して胴捲着体66の胴捲着部の長さを調節して両者を施錠結合する。次いで、股間当接体2のヒンジ7より下方の自由端がわを股間に当接し、その自由端部に結合された後掛け紐体4一端のフツク受け部10の所望のフツク杆挿通孔と胴捲着体中央部のフツク掛部5の所望のフツク杆挿通孔とにシリンダー錠体3′のフツク杆を挿通して後掛け紐体4の長さを調節するとともに、後掛け紐体4が股間の中心位置になるように調節して施錠結合することにより装着される。この場合、放尿口8が人体の尿道口に合致するように加減しながら装着されることは言うまでもなく、また、結合施錠した鍵は、女性自身が隠し持つか室内に保管して解錠時に使用する。

以上構成され使用する女性用護身具は、特に股間当接体の中間をヒンジで結合して股間部に添合し易くしているので、股間部体形が多少異なつても又身体を屈曲してもその体形に順応して着用使用できる効果がある。又、下腹部当接体及び股間当接体が硬質合成樹脂材若しくは金属材で形成されるとともに、胴胴捲着体及び後掛け紐体が鎖又は金属線入り紐等で形成されていて、胴捲着体及び後掛け紐体とをシリンダー錠体を介して結合施錠する構成としたから、女性の身体から女性用護身具を他人が外すことは出来ないばかりか、容易に切断除去することもできないし、さらに、衣服の上から或いはスカート内へ潜り込ませての手による感触も極めて悪くなる。このため、痴漢行為や強姦行為をしても、行為者の欲求の充足或いは目的が達成し得ず、したがつて、女性はこれら痴漢、強姦等から保護されるようになる。

更に又、股間当接体の自由端部を、膣と肛門の間となる長さとしているのと尿道口に合致するよう放尿口を開設したから、屈撓性の後掛け紐体を横へ僅かに移動することにより、何等支障なく排便、排尿ができる。

【図面の簡単な説明】

第1図は本考案の女性用護身具の正面図、第2図は第1図のA−A断面図である。

1……下腹部当接体、2……股間当接体、3,3′……シリンダー錠体、4……後掛け紐体、5,5′……フツク掛部、6……胴捲着体、7……ヒンジ、8……放尿口、9……結合用リング、10……フツク受け部、11,12……受けリング。